184.兄貴 ページ34
*
「今日は年確されなくてよかったじゃん」
「それは言わないでよ……」
「まぁ……(笑)見た目若く見えるよね。玲於と同い年やろ？」
「そうです」
「こいつ誕生日まで一緒なの」
「えーほんまに？すごいやん。出会うべくして出会ったみたいな」
「玲於くんと出会った当時は彼氏いたんですけど、一目惚れっていうか……『わたしを変えてくれるのはこの人だ！』って思いました」
「玲於は？」
「俺？俺もまあそんな感じかな……他の人とは違うなーって」
キスのこと、多分理解してもらえないし。
言っちゃった人にはもう仕方ないけど。
「Aちゃん、玲於のこと『大好き！』って顔に書いとるもんな(笑)」
「えっ、バレバレですね……恥ずかしい(笑)」
「玲於もあの一件で別れてた時だいぶ落ち込んでたで。今日もついてくるほど好きなんやろ？」
「まぁ……それなりには」
「幸せそうでよかったわ」なんて言う
お兄さんな感じの龍友くんにAもにこにこしてる。
「はい、Aちゃんお肉焼けたで」
「ありがとうございます！龍友さんがお兄ちゃんだったらよかったなぁ」
「えー嬉しいこと言うてくれるやん。妹おるけどAちゃんも妹にしたいわ」
「今日の龍友くんはお兄ちゃんにしても大丈夫そう」
「『今日の』ってなんやねん、いつもやろ！(笑)」
今日は真面目というかまともというか……
龍友くんもAにいいとこ見せたいんだろうな(笑)
「本当のお兄ちゃんとは仲直りした？」
「あー……」
「喧嘩してたん？」
「些細なことで……引っ越しの時手伝いに来てくれたんですけど勝手に荷物開けられて怒っちゃって……」
「あれ完全に智哉さん悪いと思うけど」
「だよね、わたし悪くないよね……でもせっかく手伝いに来てくれたのによくなかったなとも思ってて。お兄ちゃんも忙しくなっちゃってまだちゃんと話せてない」
「引っ越しの時ってことはライブより前？」
「そうです」
「よく隣で一緒に観れたね……(笑)」
なんか仕方ないけど申し訳ない。
楽屋来てくれた時は普通に話してる感じ出してたけど
やっぱりまだ仲直りできてなかったか。
「まぁライブ中は話さないし……というかお兄ちゃんがなんか様子伺う感じで話してくるからこっちもなんか気まずくて」
「悪いと思ってんだよきっと、お前結構怒ってたし」
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はな*(プロフ) - Miiiiさん» お話読んでいただいてありがとうございます！今後もそういったネタ挟んでいけたらな…と思っております。引き続きお付き合いいただけると嬉しいです！ (2020年11月16日 0時) (
レス) id: 27dc132a0b (このIDを非表示/違反報告)
Miiii(プロフ) - 一気に読みました！面白かったです！キスの予約の所ニヤケ転げました。他にも語りたいけどネタバレになるので黙ります。 (2020年11月14日 12時) (レス) id: 35755ecf0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年11月12日 18時
