とあるモブ主人公の受難ー7 ページ24
「まだ言うか！大体男同士の恋愛本なんて、普通じゃないだろ。しかもそれを描いてるだなんて…」
おかしいだろ、とリドルが言う隣でAは思った。私は別に構わないけど、と。
「それじゃあ、逆にスズキとクシナはどう思うんだ？」
急に先輩から話題を振られ、Aたちは思わずびくっとする。
「えっと、その…俺の国にもそういう感じの本はありますので、そういうのこっちにもあるんだーぐらいの感覚ですかね」
「私も特には…それに、二次元であるならば体は汚れませんしね。心は少し汚れますが」
「え、心が汚れ、え…!?」
リアルじゃなきゃ別に問題ないのでは。
余計な一言を言ってしまったせいか、スズキが戸惑っている。
「そうそう。BLが好きだからといってこれはあくまでファンタジー。現実の恋愛や結婚とはまた別モンなんだよ」
「BL好きだからって現実では当たり前に異性と結婚している人だっているわけだし」と先輩は付け足しする。それを聞いてリドルはまだ不服そうな顔をしていた。
「そ、そういうものなのか…？」
「そういうもんそういうもん。そりゃあリアルな恋愛でもあることはあるぞ。ただここで描いてあるもんは基本フィクションばっかだから」
確かに、それは一理ある話。男同士だろうが女同士だろうが異性同士だろうが、あくまで現実にはない理想だからこそ読者に受け入れられるのだろう。
「まあ、フィクションという形で描いてるだけなら僕もこれ以上は口を出さないが」
先輩の話を聞いてなんとなくは納得してきたリドル。気になるのか先程スズキが奪い取った冊子に未だ視線を泳がせている。
「とはいえ、俺的には現実で起こってくれても面白いとは思うんだけどな。特にこんな男子校ではなおさら…」
ボソリと先輩はとんでもないことを呟く。もちろんそれに3人は反応してしまう。
「なっ、何を言ってるんだ君は!?先程BLはファンタジーだと言っただろうが。いくらフィクションとはいえそんなことあるはずないだろ!!」
断じてない、とリドルは断言するも、本当にそうなのだろうかと訝しんでいるAだった。
「いやー分かっんないぜ。今創作中のやつだって、なんか親近感のある話だし」
そう言って先輩はある紙の束を見せてきた。
「先輩、それは？」
「俺が描く予定の小説。内容読んでたら結構ウチと似た感じのする話なんだよなー」
3人がその表紙に書かれているタイトルを覗き見るが、そのタイトルに思わず動揺が走る。
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フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます！また体調にも気を遣って頂き嬉しい限りです。これからも頑張って更新していきます。 (2021年12月3日 23時) (
レス) id: 5e636c9530 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 更新ありがとうございます！また、面白そうなお話ですね、リドルくんがいない中どうなるのか、楽しみです！！ 体調にお気をつけて更新頑張ってください (2021年12月3日 19時) (レス) id: 1e7c50770b (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - ゆうぺぺさん» コメントありがとうございます。こういった評価を頂いて嬉しい限りです!!これからも頑張ります！ (2021年8月9日 15時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうぺぺ - 続編おめでとうございます！！今回の番外編もとても面白かったです！ジェイドさん、、頑張れ！本編の方もとても読みやすく、面白いです！これからも自分のペースで頑張ってください！！ (2021年8月8日 19時) (レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2021年7月12日 20時
