179話 ページ33
―東のオアシス
「さあ、宴の準備は整った。みんな好きなだけ食って、歌って、踊って、今年の嫌なこと全部忘れちまおう！」
東のオアシスに到着した私たちは早速宴の準備を始める。絨毯を広げ、その上にご馳走や飲み物を置いていく。
準備が整うと、いよいよ宴の開始だ。
「ほら、ジャミルもこっちで踊ろうぜ！」
「お、俺はいいから…」
バイパー先輩の腕を強引に引っ張りながら、カリム先輩は踊りの場へと誘う。
結局連れていかれたバイパー先輩は渋々ながらもカリム先輩と共に踊りの場へと入っていった。
「オレも踊る〜！」
フロイド先輩も踊りの輪の中へ入っていき、楽しく踊っていた。
一方の私はといいますと、その輪から離れてユウくんと一緒に食事をしている。
「ジャミル先輩、カリム先輩と仲直りしてよかったね」
「まあ、関係は修復したようですけど」
仲直りというよりも一方的なライバル宣言を受けたって感じでしょうか。
ですが、カリム先輩の方は仲直りしたと解釈しているようですし、それでいいかもしれません。
宴が絶頂に入っていると―
「…〜ぃ！ぉ〜ぃ…」
砂漠の果てから声が聞こえてくる。
誰の声でしょう。
「ン？砂漠の向こうから、誰か走ってくるんだゾ」
グリムもその存在に気付き、目を細めている。
だんだんと走る音がこちらへ近づいてきた。
「お〜い、ユウ〜！グリム〜！」
「お前たち、無事か!?」
声の主は…ホリデーで帰省したはずのトラッポラくんとスペードくんだった。
2人は息を切らしつつユウくんの元へ駆け寄ってくる。
「エースに、デュース!?」
突如現れた彼らにグリムは食べていた肉の塊を落としてしまう。
「はあ、はあ…なにここ、めっちゃ暑い。真夏かよ！」
呼吸を整えるトラッポラくんたちだが、予想外のスカラビアの暑さに大量の汗が流れている。
「ふ、2人ともどうしたの？冬休みで実家に帰ったんじゃ…」
ユウくんはトラッポラくんたちに水の入った盃を差し出す。
「どうしたの、じゃねーっつの。お前らこそどうしちゃったわけ？」
「『スカラビアに軟禁されている！』なんてメッセージが届いたと思ったらメッセも通話も通じなくなって…」
トラッポラくんたちの話によると―2人が実家に帰省中のこと。ホリデーを満喫していた2人だったが、スマホの通知にてユウくんからのとあるメッセージが来たそうだ。
受け取った2人は一気に水を飲み干して一旦落ち着く。
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フウカ(プロフ) - 迅さん» コメントありがとうございます。ゲームが進み次第、随時更新していきます。これからも頑張ります！ (2020年9月24日 20時) (
レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
迅 - 番外編もこのシリーズも一気読みさせていただきました。読みやすい文章でサラサラと時間を忘れて読んでしまいました。ツイステもついに5章！更新頑張って下さい！ (2020年9月24日 18時) (レス) id: 7c87ff4c21 (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - パルズさん» コメントありがとうございます。初めてそんなことを言われたので、ものすごく嬉しいです!!これからも、頑張って更新していきます。 (2020年8月19日 23時) (レス) id: 80abe09472 (このIDを非表示/違反報告)
パルズ - 一気読みしました！読んでてわかったんですけど、物語書くの上手ですね！読みやすいですし、表現が分かりやすくて文才があるんですね！これから更新頑張って下さい！ (2020年8月19日 23時) (レス) id: 51ed3ca6ee (このIDを非表示/違反報告)
フウカ(プロフ) - 琥珀さん» コメントありがとうございます。こういったコメントを頂けるだけで嬉しい限りです！これからも頑張ります！ (2020年8月15日 19時) (レス) id: 24bde02993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウカ | 作者ホームページ：http naru1
作成日時：2020年8月6日 15時
