ψ高の遊園地デートを目指せ２ ページ45
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ーー３時間後
「ね？あんまり楽しくなかったでしょ？」
「……い、いえ！怖かった！怖かったですよ！」
「落ちる瞬間でも、どこが怖いの？みたいな戸惑った顔してたくせに」
「そんな事……、……ありますけど」
「ハハ、やっぱりね」
ギ、と簡素な椅子を軋ませ、斉木さんは少し笑った後、カップに入れられたアイスコーヒーを飲んだ。
斉木さんの言う通り、園内にある絶叫系の乗り物はほぼ制覇したが、全く叫ぶ事が出来なかった。
普段の飛行訓練が裏目に出てしまったのか……と歯噛みした。これでは庇護欲アピールどころか豪胆アピールである。
計画はしてきたが、対人間だと中々上手くいかない。うん、上手くいった試しがない。
まぁ、それでも。
「でも、斉木さんとこうして初めてデートが出来て、私は感激です」
「……、良かったね」
「これからも沢山色んな所に行ってみたいです。斉木さんと一緒だと楽しいですし」
「その唐突にデレるの、なんなんだろうね」
「 自分の想いに気付いてからは、いつも好意は出すようにしてますが……」
「そういう事じゃなくてさぁ……うん、まぁいいや」
曖昧に言葉を濁しながら、斉木さんは持っていたアイスコーヒーをテーブルに置いた。
そして、おもむろに立ち上がった。
トイレにでも行くのかと思いながら見ていると、スッと手を取られた。
「？ どうしました？ 次のアトラクション乗りますか？」
「着いてきて」
「はぁ……、」
グイグイと手を引っ張られるので、慌てて鞄を持って斉木さんに着いて行く。
帰る……ようではなさそうだし、今まで休憩していたので昼食とは考えにくい。
そのまま着いて行くと、修理中のアトラクションの付近まで来た。
人影は疎らで、少し寂しく感じる。
「人酔いでもしましたか？明日もありますし、帰っても……っ、え、」
建物の裏まで行くと、突然壁に押し付けられた。
そしてそのまま顔を近づけて、唇に暖かいものが触れる。
突然の展開に驚いたが、久しぶりのキスが嫌な訳がない。
屋外でのキスなんてとんでもないと思っていたが、人気のない場所という事もあり、何だかんだ流されてしまっている。
「はぁ、っ……、」
僅かに吐息を漏らしながら、角度を変えて何度か唇を重ね合わせていると、舌先が口内に入ってきた。
先程斉木さんが飲んでいたアイスコーヒーの苦味を感じると、一気に『キスしている』という実感が湧いてきて恥ずかしくなってくる。
チラリと目線を合わせると、斉木さんは少し難しそうな顔をして、ゆっくりと唇を離した。
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あああ - 30ページ、アルカイックスマイルじゃないですかね、、、？ (2020年4月3日 18時) (
レス) id: 400d3f0549 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - いふれんさん» 改造人サイダーマン２号は、まさかのあの方です笑 (2018年8月27日 23時) (レス) id: 59706cc241 (このIDを非表示/違反報告)
いふれん - 遊太君が言う、改造人間サイダーマン二号ってま、まさか……あの人か (2018年8月27日 16時) (レス) id: 083c75066f (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ポエムさん» なんと…！嬉しくてつけ上がりそうです（笑）空助さんらしいとかホント嬉しいです！羽純まで可愛らしいなんて言って下さってニヤニヤします…！応援ありがとうございます！ (2018年8月17日 17時) (レス) id: 59706cc241 (このIDを非表示/違反報告)
ポエム(プロフ) - やばい…めちゃくちゃ面白いです…！！空助がまさに空助らしい口調で最っ高…羽純さんもとても可愛らしいです…！陰ながら応援しております…！！！ (2018年8月16日 21時) (レス) id: 40cccc9e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ | 作成日時：2018年7月15日 17時
