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『そろそろみなさんお布団に入ってくださーい』




松陽はひとりひとりに毛布をかけ、「おやすみなさい」と挨拶をする。もちろんAにも周りの園児と同様に接し、肩まで布団をかけ直した。


しかしそのすぐ後に泣き出す園児が現れてしまう。松陽はその園児の方へ行き、優しく抱き上げた。




『どうしたんですか?』

『ママとパパがいないとヤダ!』




しゃくりを上げるように泣くため、松陽は少しだけ眉を垂らして背中をさする。Aはその姿を、呆然と布団の中から見ていた。



物心つく頃からひとりぼっちで寝かされていた彼女は、両親がいないと眠れないという気持ちを味わったことがない。

だからこそ、その園児を物珍しそうな顔をして見ているのだ。




ようやく泣き疲れて眠ってしまった園児を布団の中へ戻した松陽は、そんなAの視線に気付く。そうして傍へ近寄り、「眠れないんですか?」と聞いた。


それに対して彼女は首を横に振るって、小さく口を開けて小声で話し始める。




『誰かとねむると、楽しいんですか?』




松陽はその質問にはっと息を呑み、優しくAの髪を撫でるように梳く。そして隣りに横になって彼女の身体を布団の上からリズムよく叩いた。




『そうですね……楽しいのかもしれません』




「ふうん」とどこか他人事のように相槌を打つA。ジッと松陽を見つめ、それに対して彼が小首を傾げれば彼女は再び口を開く。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 吉田松陽   
作品ジャンル:アニメ
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えりんぎ※息を吸う(プロフ) - 昔の自分と比べてしまいました。あなたの作品がとても好きです。この作品に出会えたこと、心から感謝しています。涙を拭きながら、読み進めようと思います。 (2019年1月27日 16時) (レス) id: 5e55bdde31 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは、コメント読んでいただけているかどうか…でも、もしよんでくださるなら。わたしは、ハルさんの作品に心底惚れています。自分の書きたいものをえがくことって素晴らしいと思うんですよね!だから、周りの意見に惑わされず「ハルさんの作品」を待ってます (2018年5月2日 0時) (レス) id: a53110be97 (このIDを非表示/違反報告)
kaya(プロフ) - 今更...な感じがしますけど、コメント失礼します。私、この作品読みながらずっと泣いちゃってました。素晴らしい作品だと思います。何回読んでも飽きないですね!感動しました。 (2018年4月2日 22時) (レス) id: 504932b45f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - みなさんコメントありがとうございます〜( ; ; ) お一人お一人にご返信をしたいのですが、下の方のコメントが消えてしまいそうなので割愛させていただきます( ; ; )無念……。沢山の励ましのコメントを胸にこれからも頑張って行きますので、応援お願いします!! (2018年2月1日 17時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - 心に響きました。恋愛要素など無くとも、人を感動させられる小説は素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。応援しています! (2018年1月12日 20時) (レス) id: acfcc66616 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2017年10月6日 18時

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