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ーAsideー

痛…っ。

胸の辺りに電気が走ったような痛みを感じ、眉間にしわを寄せた。そのまま、ゆっくりと目を開くと、見慣れた天井が自分を見おろしていた。かすかに、息遣いが聞こえる。上半身を起こすと、そこは自室のベットの上で、ベッドの左端にヒロが腕を枕にして眠っていた。奥の方にはカヅキ、コウジと並んで同じ体勢で眠っている。

3人とも…どうしてここに…?

起こさないように心の中で呟いた。ふと、左胸の上に手をあてる。服をずらして肌を確認すると、あの痣のような印がまたじわりと広がっていることに気づいた。不思議なことに左右対称に、何かの形を作るように広がっていっている。

消えない。

擦っても洗っても、何をしても落ちなかった。本当に気味が悪い。まるで紋章だ。これでは着たい衣装も着れなくなってしまうかもしれない。
1人で不安を感じていると、ヒロが少しだけ体勢を変えた。それと同時に髪がさらさらと動く。彼の髪はストレートなのに柔らかく、風になびくととても眩く光り輝くのだ。Aは、そんなヒロの髪を好んでいた。

寝てる……もしかして、看病してくれてたのかな。

すーすーと寝息をたてるヒロに手を伸ばし、そっと頭に手を置いた。

「ありがとうございます…。」

微笑みながら、優しくヒロの頭を撫でた。指の間をさらさらした髪がすり抜けていく。
その時、彼がうなり声を上げた。慌てて手を離した直後、ヒロは目を擦りながら顔をあげた。

ヒロ「あ、あれ?目、覚めた!?」

さっきまで静かに寝ていた人とはとても思えない声の大きさと勢いでAの肩をつかんだ。その声に反応してカヅキとコウジも体を起こす。

カヅキ「A、お前大丈夫なのか!?」

コウジ「どこも痛いところない?」

あぁやはり、ずっと見守ってくれていたのか。

自分の体調なんかよりも、彼らが傍にいてくれた事が嬉しい。

A「はい、もう大丈夫です。」

いつものように、軽く微笑みながら返すと、彼らは少しほっとしたような表情を見せた。

コウジ「僕、聖さんに報告してくるよ。」

カヅキ「じゃあ俺は寮生に。ヒロは、まだ傍にいてやってくれ。」

ヒロ「分かった。」

2人が部屋から出ていくと、ヒロと目が合った。彼は少し口角をあげてから口を開く。

ヒロ「体調回復してほんとによかったよ。全然起きないし…。」

すみませんと苦笑いしながら応えると、ヒロは急にAの顔を覗きんだ。

ヒロ「ねぇ…いつもと目の色……違う気がするんだけど。」

え…?

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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます!本当ですか!とても嬉しいです励みになりますッッどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします!!このシリーズは大好きなので 頑張ってください! (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます!好みッッとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です!!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます!そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります! (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiko | 作成日時:2019年3月24日 2時

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