page159 本気の熱、熱いショー ページ19
ーAsideー
カヅキ「おーっす！待たせた…な……。なんだこの空気。」
異常な空気を察し、カヅキとコウジの2人は呆然と立ちつくした。
なる「えーっと、Aちゃんといとちゃんが勝負するそうです…。」
コウジ「え、勝負？どうして？」
ヒロ「コウジ、お前…」
複雑な表情でコウジと向き合ったヒロは、途中で言葉を飲み込んだ。今は何か言える雰囲気ではない。
いと「じゃ、あたしからやらせてもらうけど、いい？」
A「はい、わかりました…。」
準備をしに出て行ったいとを見送ったあと、Aもステージから降りた。するとバタバタと皆が集まってくる。
あん「ねぇ、大丈夫なの？なんか怒ってたよね？」
なる「いきなり勝負って…Aちゃん平気？」
心配そうな顔で話しかけてくるみんなに、少し笑みを浮かべて答える。
A「大丈夫です、ありがとうございます。きっと何か気に触ることをしたんだと思うので……。」
私はあの人に何をしたのだろう。会うのは今日が初めてだし……。
ヒロ「無理しないで。」
最後に声をかけてくれたヒロににこりと微笑むと、照明が落ち、ステージの明かりがついた。
扉が開き衣装を着たいとが現れる。
カヅキ「そういや、どうやって勝敗つけるんだ？」
なる「審査員は私たちってことかな？」
いと「それでいいよ。最終的にどっちのショーが良かったか教えて。」
皆が頷くと、いとは体勢を整えた。すっと息を吸い込み歌い始める。
「君奏で心くらり微熱…」
その瞬間、全身の体温が上がる感覚がした。いとの本気さが、こちら側にまで伝わってくるようだ。歌だけではない。ダンスも、滑りも全てに熱を感じる。
A「熱い…。」
会場全体を熱くする…これがプリズムスタァ…
「プリズムラーイブ！！」
A「…！」
キーボードだ。華麗な指さばきでキーボードを鳴らし、さらにショーを盛り上げていく。その勢いのまま淡々とジャンプを決める。
「五連続！ジュエルスピン…クロース！！！」
A「……っ。」
言葉が出てこない。圧倒的な実力差だ。こんな人に、勝てるわけがない…。
なる「さすがいとちゃん…。」
ショーが終わると拍手が鳴り、いとはステージ上からAを見下ろした。
いと「…あんたの番だよ。」
page160 変わったショー→←page158 おさまらない怒り
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kiko(プロフ) - コノミさん» コノミさん、いつも読んでくださりありがとうございます！本当ですか！とても嬉しいです励みになりますｯｯどうぞこれからもよろしくお願いしますね♪ (2020年4月9日 18時) (
レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
コノミ(プロフ) - めちゃくちゃずっと読んでてめちゃ胸キュンします！！このシリーズは大好きなので 頑張ってください！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: c314281d85 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - えぃかさん» えぃかさん、読んでいただきありがとうございます！好みｯｯとても嬉しい褒め言葉です……まだまだ下手な文章ですがこれからも見ていただけると嬉しいです♪ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
えぃか(プロフ) - めっちゃ好みの小説です！！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2020年2月11日 1時) (レス) id: 12b917d369 (このIDを非表示/違反報告)
kiko(プロフ) - いちごみるくさん» いちごみるくさん読んで頂きありがとうございます！そう言ってもらえて光栄です……(><)嬉しいです頑張ります！ (2020年1月13日 14時) (レス) id: 92cacadd3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiko | 作成日時：2019年3月24日 2時
