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ヒロ「と、いうわけで、明日はいよいよ発表当日です!」
パチパチと部屋の中に拍手の音が鳴り響く。
コウジ「あっという間だね。」
カヅキ「そりゃ時間なかったしな。」
フェスティバルは明日。参加者は何人かいるが、なんとAは大とりを任されてしまった。
A「(うう…私そんなすごいショーできるかな…)」
ヒロ「何も心配はいらないさ。楽しむくらいのつもりでやるといいよ。」
ヒロの発言に他の2人もうなずいた。
カヅキ「思いっきりフリーダムなショーにしろよ!」
A「………はい…」
1番不安なのがプリズムライブ。やっぱりあれはただの偶然だったのかなぁ…
今日はあまりハードな練習はせず、軽く確認をして終わった。この間のショーとは観客の数が比べ物にならないので、ヒロも配慮してくれている。
コウジ「お客さん、どれくらいくるかな?」
カヅキ「祭りみたいなもんだからな!たくさん来んだろ!」
プレッシャーをかけるようなこと言わないでほしい………
ヒロ「Aちゃんは本番に強い子だからきっと大丈夫さ。」
コウジ「どちらにしろ最高のショーが出来るといいね!」
カヅキ「ああ!頑張れよ!」
3人に背中をおされ自信がついた。
解散し、自分の部屋に戻るとAはベッドに飛び込んだ。
A「はぁぁあ〜。大丈夫かなぁ…(プリズムライブができなくても、練習通りやれば平気か。もう考えるのやめて寝ちゃえ!)」
Aはそのまま眠りについた。
「…スタン……」
ついに当日。A達は午前中ショーのことは忘れてフェスを楽しんだ。
出店には様々な食べ物が並んでいる。
コウジ「わぁ、美味しそう。」
カヅキ「へぇ〜!たくさんあるな!」
ヒロ「人混みに紛れるのも悪くないね。」
オバレの3人も楽しんでいる様子。
…もちろん変装して。
カヅキ「なぁ、あれ食おーぜ!」
コウジ「もう、カヅ…コホン、待ってよ〜。」
ヒロ「あんまり慌てるなよコウ…こ、小嶋!」
うわぁ…隠すの下手くそ過ぎる…
でもそんな3人を見ているとこっちまで楽しくなってきた。
時間を忘れて楽しんでいると、会場内にアナウンスが流れた。
「「まもなく中央ステージでプリズムショーが始まります。出演者の方は舞台裏にお集まり下さい。」」
ヒロ「あ。出番みたいだね。」
コウジ「いこうか。」
速足でステージに向かう。ステージが見えてくると、3人の足が止まった。慌てて振りかえる。
ヒロ「俺達はここで見てるよ。出演者じゃないからね。」
おどおどしていると3人が声をそろえて言った。
「「頑張れ!」」
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作者名:kiko | 作成日時:2018年7月1日 16時