page65 青い目の彼女 ページ17
ーカヅキsideー
食堂の前を通りかかると、なんだか中が騒がしい。様子を見に食堂に入った。
カヅキ「おーお前ら。なんかあったのか?」
カケル「あ、カヅキさぁん実はですね〜すごいショーをする女の子がいたんすよ。」
女の子…?
カケル「昨日のグルメフェスティバルでぇ、大とりを飾った女の子が、2連続ジャンプにプリズムライブを披露して。いやぁなかなか美人さんでしたよん」
あ………Aの事だ。
さぁっと顔が青ざめる。
タイガ「カヅキさん…?」
カヅキ「あ、ああ。そうなのか。へぇ〜俺も見てみたいな。それじゃ俺はこのへんで…」
食堂を立ち去ろうとすると、同時に赤い髪を揺らしながら、太刀花ユキノジョウが入ってきた。
ユキノジョウ「大変だ。さきほどプリズムライブというものをやる人がいたぞ。」
カケル「あ!もしかして!」
さきほど…?あれ、そういえばA、どこにいるんだ…?まさか………
ユキノジョウ「公園を通りがかったら、青色の瞳をした女の人がショーをしていてな。とても美しかった。」
ユキノジョウの言葉からAが公園にいるとわかり、カヅキは食堂をとびだした。
カケル「カヅキさん………?」
寮をでて、公園に向かって走る。周りを見渡し、Aを探す。しかし、公園についてもAの姿はなかった。
諦めて寮に戻ろうとすると、少し先のベンチに青い目をした少女が座っていることに気づいた。カヅキは彼女の名前をよんだ。
カヅキ「A!」
Aは振り返り、カヅキを見つめた。
さらに近づくとAは立ち上がり尋ねた。
A「どうしてここに…」
カヅキ「どうもなにも…お前の噂、寮にひろまってんぞ。」
きょとんとしたAにカヅキは続ける。
カヅキ「どこで見られるかわかんねーし…気をつけろよ。」
A「ごめんなさい…」
怒っているわけではないのだが、Aは うつむいてしまった。
カヅキ「でも…そろそろ後輩達にもお前のこと紹介しないとだよなぁ。聖さんから寮生と顔合わせていい許可がでたら、ここで練習しても大丈夫だと思うぜ。」
カヅキの言葉にAの表情は少し明るくなった。2人で寮に戻ろうと歩み始めた時、聞いたことのない声が聞こえた。
「スタン!」
A「………」
カヅキ「は………?」
振り返るとそこには…
カヅキ「ぺ、ペンギン………?」
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作者名:kiko | 作成日時:2018年7月1日 16時