煌めきを君に

page36 呼び出しの理由 ページ37

ーコウジsideー

僕達Over The RainbowとAちゃんはまたもや聖さんに呼び出された。
今度は一体どんな話だろう…

ヒロ「失礼します」

ヒロが代表で声を出す。中から「どうぞ」と返事が返ってきたのを確認し、４人で中に入る。

聖「何度もすまない。実は、Aちゃんがプリズムショーをするに相応しい場所を見つけてね。」

そういうと聖は１枚のチラシを差し出した。

カヅキ「冬のグルメフェスティバル…？」

コウジ「これとプリズムショー、なんの関係が…？」

聖「このフェスティバルが終わる頃、プリズムショーで盛り上げてしめるらしい。そのショーをしてくれる人を募集しているんだ。」

ヒロ「なるほど。ちょっとした発表会みたいになるわけですね。」

プリズムショーで客引きなんて…運営側も考えたな。

カヅキ「これなら大会みたいに強者もあんま いなさそうだな。」

聖「その通り！初心者でも歓迎しているのがこのフェスなんだ。」

コウジ「いいんじゃないですか。ね、Aちゃん？」

A「え、でも私…ジャンプが………」

そう、この間の発表でプリズムライブを成功させたAだったが、ジャンプは失敗している。おそらくジャンプに対する自信がないのだろう。

コウジ「だぃ………」

ヒロ「大丈夫さ！今の練習ではとべてるし、前よりも安定してきてるから、できるはずだよ。もっと自分に自信を持たないと。」

言いかけた途中で、ヒロに言葉をさえぎられてしまった。

コウジ「………」

A「ヒロさん…」

Aもコウジの言葉は聞こえていなかったようだ。

聖「それじゃあ応募してもいいかい？」

A「………はい…」

カヅキ「まぁ応募と言っても100%当たると思うけどな。」

ヒロ「そりゃあね。」

A「？？」

コウジ「氷室主宰は元トップスタァ。それにエーデルローズ主宰なんて言ったら、当たらないわけないでしょ。」

A「えっ…そうだったんですか(有力すぎる…)」

聖「アハハ、それじゃ、そういうことで。」


部屋から出ると、さっそくフェスの話になった。

カヅキ「曲も考えないとな。Aはダンスがうまいから、ダンスも多く取り入れよーぜ！」

ヒロ「そうだね。コウジ、またあのCD達出してくれるか？」

コウジ「任せて。」

カヅキ「よーっし。今からやろーぜ！なっ！A！」

A「は、はい」


いつの間にかヒロになついているAを見ると、なんだか複雑な気分になる。

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