第420幕 ページ22
星谷「こんな時間に何してるの？」
悠太は私の隣に立つとこちらを向いた。
A「悠太こそ」
星谷「オレはちょっと考え事してて」
そう言った彼はどこか気恥ずかしそうに笑っている。私はなんのことか気になりながらも聞かないでおいた。
星谷「その写真…誰？」
悠太は私の持っている写真を指差し、不思議そうな顔をする。
A「兄さんだよ。もうこの世にはいないけど」
星谷「！…そっか。すっごいイケメンだな！」
彼は笑顔ながらもどこか気まずそうだった。別に、気まずさを感じる必要はないのに。
A「…悠太、私さ」
星谷「ん？」
A「”ランバートの影”できないや」
弱音なんて吐くつもりなかったのにさっきの遥斗くんとのことがあってか、ついつい弱気になってしまう。
星谷「どうして？」
A「演じてるとどうしても兄さんの顔が頭をよぎる。”兄さんならもっと上手く演じられるはずだ”って思ううちに自分の”ランバートの影”が分からなくなってきた…」
こんなに弱気を吐いたら、悠太は困ってしまうだろうか。そう思うとなんだか申し訳なかった。
しかし、返ってきた悠太の言葉は意外と軽いものだった。
星谷「そもそも上手く演じる必要ってあるのかな？」
A「…は？上手く演じないとオーディションにも受からないよ」
星谷「オーディション関係なしに自分が演じたいように演じればいいと思うな」
彼の助言に私は肩を落とす。一体どこまでお気楽なのか。
A「オーディションに受からなきゃ海斗くんと悠太がコンバートした意味ないでしょ」
星谷「まあ、そうなんだけどさ。今のA、あんまり楽しそうじゃないかも。やっぱり自分自身が楽しまないと！」
悠太は明るい調子で言葉を続けた。
星谷「オレは自由に演じて楽しみたいな。お兄さんもAが楽しむことを願ってるんじゃない？」
A「！！」
星谷「まあ、オレはお兄さんのこと全然分からないけどね！！」
＿そうだ。忘れていた。
母に自由を奪われていた時、『Aの自由でいいんだ』と言ってくれたのはいつも翠兄さんだった。
兄さんは私を縛ったりなんてしない。ただただ、私の自由を願っていたのだ。
A「そうか…」
星谷「？」
兄さんがどう演じるかなんて関係ない。
私の”ランバートの影”を自由に演じればいい。
＿＿翠兄さんがそう望んでくれたように。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
RISING STAR vocal.星谷悠太
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキーキャラ
那雪透
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尚 - 更新ありがとうございます！もう本当に好きです!！応援してます!!!(語彙力無くてすみません) (2017年6月6日 22時) (
レス) id: b74042d1e1 (このIDを非表示/違反報告)
めがね(プロフ) - 最新話…主さん予言者かと思いました… (2017年6月6日 2時) (レス) id: d4a24a6f2e (このIDを非表示/違反報告)
花江そーま(プロフ) - スタミュ ラブさん» コメントありがとうございます！双葉さんルートも考えてみますね！ご意見ありがとうございました！ (2017年6月5日 0時) (レス) id: 3695b4c46a (このIDを非表示/違反報告)
花江そーま(プロフ) - めがねさん» こちらこそコメントありがとうございます！もう語彙力ないですwアニメでの活躍楽しみです…！ (2017年6月5日 0時) (レス) id: 3695b4c46a (このIDを非表示/違反報告)
スタミュ ラブ - いつも変更楽しみにしてます！ 落ちは双葉先輩が良いです！双葉先輩が好きなのでお願いします。 (2017年6月1日 14時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花江そーま | 作成日時：2017年5月18日 0時
