starlight night

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#43 side


そっか、そんな事も言ってたなぁ。

Aちゃんの決意を前に俺はただ無理に笑顔を作ることしか出来なかった。



この心の渦の名前を、本当はもう知っている。









これからもピッチャーとして戦って、活躍していく為に。

出来ることは妥協せず全部やって来た、つもりだった。
もちろんこれからもそのつもりだ。


けれど、ほんの僅かな心の動きは指先にも影響するのだろうか。


そして、反応の仕方にも。




打者の打球が正面から飛んできた。




まっすぐ、顔を庇った手に向かって。






(罰当たりな事を考えたからかもしれない)

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