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12話 ページ13









瑠璃羽「師範!!!」





大声で叫びながら襖を開ける瑠璃羽。

しかし、そこに紅蓮寺の姿はなかった。





夏葵凪「師範は!?」


瑠璃羽「いないみたい……」


夏葵凪「探しに行くぞ!!」


瑠璃羽「うん!」



















炭治郎「ふぅ……」





蝶屋敷の修練場。


そこには炭治郎の姿があった。







紅蓮寺「精が出るな」


炭治郎「紅蓮寺さん!!」






そこへ現れた紅蓮寺に、炭治郎は思わず立ち上がる。






紅蓮寺「楽にしていいぞ」


炭治郎「あの時は本当にありがとうございました!」


紅蓮寺「?」


炭治郎「俺と、禰豆子のことを認めてくれて……。

まだ認めてもらえてないって分かりますけど、受け入れてくれたこと、感謝しています」


紅蓮寺「感謝、か。

まあ、任務で返してくれたら文句はないさ」


炭治郎「もちろんです!きちんとお返しさせて頂きます!」


紅蓮寺「お前は元気だな」


炭治郎「紅蓮寺さんは…海柱なんですよね?

隠の方々にお聞きしました」


紅蓮寺「そうだ」


炭治郎「鬼をたくさん斬ってきましたか」


紅蓮寺「そうだな」






炭治郎「……鬼を、人間に戻す方法はあると思いますか」



紅蓮寺「……その質問には答えられないな」


炭治郎「どうして!」


紅蓮寺「分からないからだ。

確信の持てない答えを言われたって返って不安になるだろう?

鬼になってしまった以上。戻り方なんてないんだよ」


炭治郎「紅蓮寺さん……?」


紅蓮寺「そう…ないんだ……」

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作者名:しょうが湯 | 作成日時:2019年9月17日 0時

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