スターダスト・ノスタルジア 【N.R】

☆16 ページ16

「でも彼氏てあれやん、好きな人じゃないと」

「俺のこと嫌い？」

「好きやけど恋愛の好きとちゃうもん」

「………恋愛の好き、」

「おん。やからーうーん…彼氏枠じゃなくて、親友枠にしよ！」

「なるほど、幼馴染み枠と恋愛枠及び彼氏枠は、既にその廉くんとやら。」

「…………へ？」



幼馴染み枠、

恋愛枠？
彼氏枠？



私が廉のこと好きなの、わかったんだ。



ハッとして咳払いしたら、
ぱちんとウインクで返してくれた。

……ああ、バレてる…

完璧にバレてる………




「あーまじかー……まあいいか、まずは親友枠からで！」

「まずは、って？」

「うんー？これから何あるかわからんし」




答えなのに、答えになってない。

西畑は、こういうとこがある。


ふざけたりギャグ言うのが好きなのに、変に冷静で、
つかみ所が無い、というか。




「で？どんなやつ、その廉くんとやらは」

「どんなやつ？えっと、意地悪。でも優しいねん。しゃーないなーって、いつも言うて助けてくれる。あとちょっと泣き虫。んふふ、本人は認めへんけど」

「……へえ」

「髪は真っ黒なんに瞳は茶色くて、綺麗で……」

「あーあーはいはい。もうええよー。わかったから！好きなのは十分伝わったから！」

「………そっ、ういうわけでは…」

「はあ。なんでそないに好きなんに、気持ち伝えなかったん」




まったく、その通りで。

グサリとその言葉が胸に刺さる。

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