スターダスト・ノスタルジア 【N.R】

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電車に揺られながら、
チャットアプリを開く。




離れてから廉とは、チャットするようになった。

廉が東京行ってすぐのころは本当によくしてて、
それこそ廉自身もテンションが上がってたのか、色んな場所とか、物とか写真付きで送ってきたりとか。
1ヶ月経って、今はちょっと落ち着いてきた。

お互い学校もあるし、
朝、昼、夜っていうタイミングでやりとりするくらい。



ふと気付いたら、もう降りる駅で、
慌てて降りて改札を抜ける。

高校は、やっぱり田舎にある。
けど、田舎っていっても私の住んでる地域よりはぜんぜんマシ。
生徒数もそれなりに多くて、朝と放課後の駅前は割とうちの学生であふれかえってる。




「新田、おはようさん」

「あ、西畑おはよう」



後ろからスッと隣にやってきたのは、
同じクラスで、前の席の西畑。

きゅって上がった口角に、
きらきらの目。


かわいい。女の子みたい。



「今日な〜、時間なくて朝ごはん食べれんくて」

「どうするん？朝、売店寄る？」

「そーしよかな。俺いまもう腹ペコ〜」

「なに食べるの」

「えーっと、そうやなあ…メロンパン…でも焼きそばパンもな…デニッシュも捨てがたい」

「めっちゃ迷ってるやん」

「んーどうしよ！新田も選ぶの手伝ってや！売店きて！なんか奢ったるし」

「ほんま？やった、ラッキー」




高校来て気付いたんやけど、
わたし、男の人のこと苦手っぽい。

苦手、っていうか…あんまようしゃべれんっていうか。慣れてない？
おかしいな…ずっと廉とおったんになって思うても、やっぱ上手くしゃべれんくて。

ついでにいえば、女の子達の輪に入ってくのも、苦手で。ちょっと怖い。

けど、西畑は別。
なんでやろ、普通にしゃべれる。
のほほんとした癒し系オーラ出してるから？

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