学園天国(ym×in)

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伊「ごめんね〜。待った？」

知「今ちょうど着いたとこです。」

と、ちょこんとお辞儀をする知念。

伊「せっかくの放課後ごめんね。」

知「いのちゃんといられるなら全然です。」

伊「もう知念ちゃんは本当、可愛いんだから」

と、知念をギューっとする伊野尾。

伊「あっ、そうだ知念ちゃんのLINE教えて？」

知「えっ？いいんですか？」

伊「もちろんだよぉ〜。何かあったら駆けつけてね。」

知「もちろんです！！俺、いのちゃん守る為に更なる上目指して練習してますから。」

と、力こぶを見せる知念。

伊「ふふ、頼もしい。」

と、2人のやりとりの間もシャッターを押す中島。


中「……で、そろそろピアノ弾いてもらっていいですか？」

伊「え〜もっと知念ちゃんと話したいのに〜」

中「えっ…うっ…じゃぁ…」

伊「うっそ！！」

伊「ふふ、本気にすんなよ。真面目だなぁ〜ゆうとは。普通に弾けばいいのぉ〜？」

中「おっけぃ！…じゃなくて」

伊「ふははは、知ってんだゆうと。」

口に手を当てて肩を揺らして笑う姿は、やはり可愛くてシャッターを押してしまう。

中「あっ、上着脱いでもらっていいっすか？」

伊「いや〜ん、ゆうとのえっちぃ」

と、自分で身体を抱きしめて言う伊野尾。…の前に立ちはだかる知念。

知「肌出しはNGです！！」

中「ち…違っ。白シャツで撮りたいんですっ！！手が綺麗だから袖もめくって下さい。」

と、両手振って全力否定しながら、わたわたする中島。

伊「冗談だよ。」

と、さらりと上着を脱いで椅子に掛けようとして、知念がそれを受け取る。

中「細っ！！」

思った以上に華奢で思わず心の声が出てしまった。

伊「ん〜鍛えても筋肉つかないんだよねぇ〜。食ってるしね。」

と、腕に力を入れて力こぶを作るポーズをして見せる伊野尾。

ピアノの方に移動するが、あまりの身体の薄さに儚さを感じてドキドキしてしまう中島に知念がニョキっと顔を近づけて

知「お触りもNGだよっ！」

と、ニッコリ笑う。

『ハッ』と我に返ったゆうと。

知「なんかこの世に存在してるのが不思議だよね。綺麗で儚くて触ったら壊れてしまいそうなのに、凛とした美しさがあるよね。僕、あんなに綺麗に笑う人初めて見た。それでいて口が悪くてあざとくて、心キュッといかれるよね。」

中『その通りだ』

と思ったけど声が出なくて首を縦にコクコク頷くだけだった。

知「綺麗に撮ってね。期待してる。」

と、中島の背中をポンポンする知念。

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