学園天国(ym×in)

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伊「いつまでも怯えててもな…。自分でふっきるしかねぇしな。」

と、笑って2人を見ると、伊野尾に元々甘々な2人は、自分達か有岡か八乙女と、いつの間にか次の生徒会候補筆頭って事で知念と圭人も含め誰かが必ず同伴って事で承認した。

山田は伊野尾により却下された。

みんな『伊野尾って意外と根に持つタイプなんだ』と思ったに違いない。


勿論、SNSにあげないどころか撮った写真は生徒会で管理することにした。ボツ写真だろうが何だろうが全てだ。

薮「これは特例中の特例だからな。」

と、念を押す。

中「じゃ、密着２４時で撮っていいんですか？」

知「…んな訳ないでしょ！！」

と知念に頭を叩かれる中島。

中「ですよねぇ〜」

に、笑う伊野尾。

中「あ〜いい笑顔。今カメラ持ってたら…」



中島は『広報部』の専属カメラマンと言う事で生徒会入りした。



カメラを持って放課後伊野尾の特進クラスに来た中島は

中「俺どうしても伊野尾先輩がピアノ弾いてる姿を撮りたいんです。」

と、にじり寄る中島に難しい顔する伊野尾。

中「駄目ですか…？」

伊「う〜ん…。」

と、下を向いて考え込む伊野尾に中島はわたわたする。

中「えっと…伊野尾先輩が好きに弾いてもらってるとこを撮りたいんですが…あの…なるべく気が散らないように撮るんで…」

伊「ゆうと」

と、逆に顔を近づけてくるから『ドキン』とした中島。

中「は…はいっ！！」

伊「『いのちゃん』って呼ぼうっか！」

中「へっ……」

伊「『伊野尾先輩』じゃ堅苦しいからさ『いのちゃん』で。」

中「えっ、でも…」

伊「俺がいいって言ってんだからいいんだよっ！ホレ呼んでみっ！はいっ『いのちゃん』」

中「い…いのちゃん…？」

伊「なんで疑問形なんだよっ。」

と、ひゃひゃっと肩を揺らして笑う。


伊「ピアノね。いいよ。おっけぃ」

と、音楽室に行こうとするが、

薮「待て、待て。俺と高木は部活だから知念連れてけ！！裕翔、伊野尾から離れるなよ。」

伊「わかったぁ〜。」

と、白い綺麗な手をヒラヒラさせながらクラスを出て行った。

中「じゃ、知念音楽室に呼びますんで…。」

と、スマホを出してLINEで知念に連絡すると

伊「あ〜俺も知念ちゃんとLINE交換しよっかなぁ〜。何かあった時駆けつけてもらいたい。」

中「えっ、そんな、俺もしたいっす。」

伊「ふふっ、いいよぉ〜。」

と、案外簡単に教えてくれて中島はびっくりした。

音楽室に着くと知念がもう待ってた。

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