学園天国(ym×in)

〜プロローグ2〜 ページ3

他のクラスどころか年長まであいつを見に来てた。お母さんの言う通り、年長のボスみたいなヤツが「へぇ〜本当に可愛い顔してる。」と、伊野尾の顔触った時「触んじゃねぇよ！！」とそさら の手を振り払った。顔に似合わず男っぽい言葉使いに俺もゆうやもびっくりしたけど、ボスは「なんだよ、男女のくせに！！」と、伊野尾を突き飛ばした。軽い伊野尾はすっ飛んだ。
俺とゆうやは慌ててそいつと伊野尾の間に入ったけど、やっぱり、年中と年長の差は大きくて、俺らも突き飛ばされた…。騒ぎに気づいて先生が入って来て「年長さんが年中さんをいじめちゃダメでしょう？」とクラスから追い出した。年中では俺もゆうやも誰にも負けた事がなくて、悔しかった…

『大きくなりたい！！』

『大きくなって誰からもけいちゃんを守るんだ！！』

と、俺とゆうやは心に誓った。



それから13年…

俺らは同じ高校に通ってる。

今朝もゆうやと2人で伊野尾の家に行き、伊野尾を囲うように登校する。

何故なら、あのまま…いや、それ以上に綺麗になった伊野尾は去年高校の毎年恒例の男子校特有の色物のハズの「ミスターレディーコンテスト」に嫌がるあいつを先輩の生徒会が勝手にエントリーして出場する事になって学校のホームページのネット投票の所に写真が載ったら「埼玉の奇跡」とか「可愛すぎる男子高校生」と話題になってしまって、マスコミが押しかけるは色んな事務所のスカウトが来るわで大変な騒ぎになった。ホームページはネット投票は物凄い数に登り、一時閉鎖になったほどだ…。当の本人、もう騒がれ慣れてるのか飄々としてて「興味ない」の一言だ…どっかの大手事務所の「大学進学希望してるんでしょう？事務所の力で行かせてあげるよ。」にも「自分の頭で行くからいいです」と一蹴だ…

迎えた「ミスターレディーコンテスト」は名前も「平成のシンデレラコンテスト」と名前も替えた。いつもは人なんか冷やかしぐらいしかいないらしのに、マスコミ席と一般席があって一般席はくじ引きになったほどだ…どこかのアイドルのコンサートかよって騒ぎだった…。学校側もマスコミに取り上げられるので黙認どころか応援し出した。人気投票の上位5組のシンデレラ(姫)が舞台に上がった。なんで組みかと言うと、あまりに伊野尾が危険なのでボディーガードとして俺とゆうやが付いたのだ。ボディーガードは本人の希望によるからクラスは関係ない。

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