Songs！2(jump ×in)

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そこで伊野尾君とゆうとはこの位、離れて、と手を伸ばす。

伸ばすタイミングは…っと説明されている。

その後の知 念とも肩に手はおかず、少し距離を置いて歩く。

薮君も伊野尾君にぶつからない位置までしか前に来ない。


他にも細かい直しは続いた。



一通り、直して、一回踊って、見てもらう。

一発OKだ。


控え室に戻って、知 念が俺のところに来て



知「まさか【雄也の一念、岩をも通す】じゃなくて【振り付けも変える】じゃないよね！？」



『ぎくっ！！』



中「あ〜それっ、俺もそう思った。たかっくんの【念】が通ったって」


『ぎくっぎくっ！！』


高「………ははは…そんな馬鹿なことあるわけ…ないだろ？」



俺は心の中を見透かされたような感じがした。



後ろからもの凄い視線を感じて振り返ると


伊「高木…まさか……」


と、じっと見つめてくる伊野尾君がいた。



高「いや、だから…違うって！そんな事、少しも思ってないって」

知「本当？」

高「本当、本当！！」

知「……いのちゃんに誓って？」

高「えっ、なんで、伊野尾君？」

知「当たり前でしょ。いのちゃんに誓って！！微塵もゆうてぃと僕とこうたがいのちゃんに近づくなって思ってなかったんだね！？」

高「えっ、え〜〜〜〜〜っ……ちょ…ちょっと、だけ…思った…かな？」

知「ちょっと！？？」

高「いやっ、少し…かな？」

知「少しっ！？」

高「あ〜〜いっぱい思いました。すみません！」


俺は潔く頭をさげる。

恐るべし知 念。

これは【太陽にほえろ】の【落としの山さん】に匹敵するじゃねぇか？
【落としの知 念】
有無を言わさない詰めより方だ。
下手な嘘を言うと【フリーザ】に変身して『ぶっ飛ばしますよ！』と言われそうだ。


知「ほらぁ〜〜【一念】通っちゃったぁ…」

伊「高木、おまえな……」


若干、呆れ気味の伊野尾君。


高「だって、だってさ……」

伊「『だってだって』って、子供かっ！高木は…」

高「うううっ……」

中「まあまあ、いのちゃん、それだけ、たかっくんのいのちゃんへの想いが強いってことだよ」



うんうん、そうだ、そうだ！！

ゆうと、良い事、言うなぁ〜。


高「ゆうと……」


知「まさか、藁人形3体あって丑三つ時にろうそく頭に付けて釘打ってんじゃないよね？」

高「…なんで、分かった？知 念ってエスパー？？」

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