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「でも、それならいのちゃんって分からないよ。やっぱり、いのちゃんは可愛いから大変だね。僕が手を引いてあげるね」


と、伊野尾の手を握る知 念。


「うむ。俺は可愛い〜からな。昔から女と子供と年寄りにはモテモテのだ。【にゃん】っと言えばみんなメロメロなのだ。おっさんにも効果的だゾ!知 念もやってみるか?」

「いや、僕がやっても…」

「そんなことねぇよ、きっと可愛い〜っと思う…よ…」


伊野尾は知 念と有 岡をちろりと見る。


「……ふ〜ん…」


その時、


「とにかく、もう帰りましょう…」


…みんなは山田の発言に従った。



全員一緒だと目立ち過ぎるので、2つに分かれて、車に向かった。





全員車に乗ってホッとする一行。


後部座席に乗り込んだ高木と伊野尾。



「どうだ、楽しかったか?慧」

「うん、社員旅行楽しかったゾ!」

「はっ?なんで社員旅行??」

「会社のみんなで来るのは社員旅行じゃないのか?」



頭を抱える高木。



「誰も慧にホワイトデーのこと、教えてやらなかったのか?」

「忘れてた」

「俺も、山田が教えてるもんだとばっかり…」

「なんで人のせいにするんですか?」

「だって、いつもは…」

「あ〜もういい、いい!!」


自分で説明すると、高木は…。



「あのな、ホワイトデーってのはバレンタインでチョコをもらったお返しを男の方からするんだ」

「お返し?」

「ん、そうだ。慧が一生懸命作ってくれたチョコとダンスのお返しだ。だから、聞いたろ、何か欲しいものないか?って…」


あれはそういう意味だったのかと、人間の言葉ってつくづく難しいな…っと思う伊野尾だった。


「そしたら、お前が【世界一有名なねずみ】に会いたいって言うから、来たんだ。本当はお前と2人で来たかったんだけど、そうはいかない。いつなんどき、他の組のものに狙われるやもしれないからな。最低限の護衛だ。これからもお前が外に出る時はこいつらを連れていけ」

「っで、お返しってなんだ?」


今の説明を聞いていたのか?って返しだったが、


「お前がくれたチョコとダンスに見合うものをお前にやることだ」


もう一度言う。


「ん〜っと、それはあの日、俺が高木にちゅーしたから、今日は高木からしてくれるってことか?」


「んんっ、…まあ、そうだな…」

「そかそか。ならお返しくれ」

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rei(プロフ) - musicmans5962さん» musicmansさん、いつもコメントありがとうございます。ようやく新作まで辿り着きました。自分で思っていたより、番外編書いていてびっくりです。ちょっと時期が過ぎちゃいましたが、ハロウィンネタです。クリスマスも考えよう…かな?笑笑 (2019年12月5日 23時) (レス) id: f8f72ff211 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ新作だあ(^∇^)総集編も嬉しかったんですが新作が読めて二重に嬉しいです。いのちゃんの可愛いさ癒されます^^ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:rei | 作者ホームページ:http//  
作成日時:2019年11月9日 7時

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