ワケあり生徒会！暗殺一族の少女はワケありです。２ (ページ10)

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５６話ページ10

～路地裏～

路地裏に入って数分。
どんどん、気味の悪い場所に連れて行かれる。
叫んでも誰にも聞こえないように…かな？

A「東雲さん？…もう少しで家に着く？何か、薄気味悪い所で怖いんだけど…」

如何にも、“普通の女の子”のような反応をする。

東「あぁ、ごめんね？もうちょっとで着くから」

そう言って、また歩き出した。
…どこまで行く気だよコイツ。

心の中で悪態をついていると着いたよと声が聞こえ周りを見ると古いビルに囲まれて明かりも遠くにあるくらいの空き地だった。

A「こ…こ？何もないけど…」

東「森山さん。ごめんね？」

A「…え？」

東雲一華は私に一言謝るとナイフを懐から取り出して私に向けた。

東「あはっ！森山Aちゃん。私の為に死んでくれる？」

A「東雲さん！？どうして！？(来た来た来た！！)」

どうよ。私の…Aの演技は。
後ろで隠れてる泪なんて肩をめっちゃ震わせて爆笑してるよ。

泪「(あはははははっwwwwwﾋｨwwwﾔｯﾍﾞwwwww息っwww息ができないwwww)」←

泪が笑っているのを横目に見ていると時も東雲一華は話を続ける。それが何だか面白くて下を向き笑っているのがバレないようにする。

A「(ﾌﾞﾌｫｯwwwwwwwヤッベwwwwwコイツおもしろっwwwww)」

それを見た東雲一華はAが怖がっていると勘違いした。

東「あらぁ？怖くて声も出ないのかしら」

A「(もう堪えられないwwwww)」

見下したようにAを見てクスッと笑って『大丈夫。ちゃーんと痛くないようにして殺してあげるから♡』って言ってきた。
それを聞いた瞬間に吹き出した。

A「あはははっwwwやっばwwwちょwwwお腹痛いwwwww」

東「な、何笑っているのよ！！！」

Aが急に笑い出した事に東雲一華は吃驚した。

A「あはははっ…はぁ…ほーんと東雲一華ちゃんって面白いよ。ね？泪(ﾆﾔｯ」

泪「腹が痛くてやばかったヨww」

東「なっ！？どうしてお前が！お前はさっき帰ったはずじゃ！」

急に泪が現れた事に驚きを隠せず動揺している。

泪「なんでって…ずーっと後ろ付けてたんだヨ？もしかして、気づかなかったノ？殺し屋の癖に」

東「気配なんてしなかった…それにどうして私が殺し屋だと知っている！？」

冷静さを失い始めた東雲一華。

A「最初から知ってるよ。キミがここにくる前からね」