其ノ捌拾捌 ページ45
Noside
再びアンの腕が敦を襲う。
「くっ！」
辛うじてかわしつつ、奥の扉を見る敦。
「(あのドアに鍵を挿すしか勝つ方法はない……！)」
敦は手近にあった巨大なプレゼントの箱をアンに向かって投げつける。
それをフェイントに、アンの傍らをすり抜けて奥の扉に到達する。
「！」
「よし！」
鍵を手にし、ドアを開けようと試みる敦。
だが、状況を察した白衣の男が敦に向かって叫ぶ。
「少年、危ない！」
「え？」
敦の手にした鍵が、いきなり生き物のように蠢きだす。
そして先端がナイフのように変形し、敦に襲いかかってきた。
「！？」
間一髪でそれを避け、その危険な鍵を投げ捨てる敦。
その鍵をルーシーが拾う。
「あら、大事な鍵をこんな風に扱って……
孤児院の先生に叱られるわ。」
「鍵でドアを開けたら勝ちじゃないのか！」
「そう、�牾�けられれば�瓩諭�
こんな鍵をどう使うのか、あたしも見当がつかないけど。」
「(最初から……勝つ方法なんて無かったんだ……！)」
「どうしたの？お遊戯はこれからが本番よ！
貴方は鬼遊の天才みたいだけど……」
迫ってくるアンの巨体。
虎の脚の素早さで、なんとか逃げる敦。
「この状態で何分�狄瓦��疂櫃弔�しら？」
敦は逃げ続けるも、部屋に飾りつけられた
「くっ……！」
そのまま地面へ落下する敦。
「(打つ手がない……何時かは捕まる。)」
ゆらゆらと迫ってくるアン。
敦の顔には諦めの色が見え始めている。
「(此所から逆転なんて僕には無理だ！)」
向かってきたアンの下をかいくぐり、玄関扉に向かって駆け出す敦。
「(もう……太宰さん達を頼るしか無い！)」
「お友達を捨てて逃げる気！？」
「(この状況でも太宰さんならきっと手を思い付く……でも僕には無理だ！
こんな過酷な場所に僕が居る資格なんて無かったんだ！)」
遂に玄関扉のノブに手が届きそうなその時──
敦の身体がぐいと引き戻される。
「駄目だよ少年。敵はあっちだ。」
引き戻された敦はバランスを崩して床に倒れ込む。
「ぐげ。」
「この
その……高が街医者の言葉を信じて貰えるならばだが……
彼女の言葉を信じるなら、そのドアから逃げれば、君は記憶を失う。
敵の手管も、捕えられた仲間の危機も忘れ、敵は進撃を続ける。佳い事を教えよう。」
「？」
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舞花 ひめ(プロフ) - るぅとさん» 有難う御座います！そう云って頂けると私も頑張れます！これからも応援、宜しくお願い致します。 (2019年8月22日 7時) (
レス) id: 6d7eb9b273 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと(プロフ) - 更新お疲れ様です！！ ご自分のペースでいいので頑張ってくださいっ (2019年8月18日 22時) (レス) id: 4ba8ceef5d (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - いずなさん» 有難う御座います！楽しみにして下さってる皆様の為にも、引き続き頑張って行きますので、これからも宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 6時) (レス) id: 052a536090 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - この物語面白いです！忙しいと思いますが更新頑張ってください！続き楽しみに待っています (2019年7月6日 2時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - ▼とあるヰ琉兎さん» 有難う御座います！更新頻度が落ちないよう努力していくので、これからも応援、宜しく御願い致します。 (2019年6月1日 18時) (レス) id: 90e19b9523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 ひめ | 作成日時：2019年6月1日 8時
