其ノ伍拾玖 ページ16
Noside
「るるる、心中は〜一人じゃできない〜
ウォウウォウ、でもでも二人ならできるー」
「…………」
「！！」
ギロチン状の羅生門が太宰の喉笛に突き刺さり──
首に触れた部分から消滅していった。
人間失格の力である。
わざとらしく顔を上げ、微笑む太宰。
「……ああ、君いたの。」
「此処に繋がれた者が、如何な末路を辿るか──
知らぬ貴方ではない筈だが？」
「懐かしいねえ。君が新人の頃を思い出すよ。」
「貴方の罪は重い。突然の任務放棄、そして失踪……
剰え今度は敵としてポートマフィアに楯突く。
とても──とても�犖鬼管��瓩僚蟠箸箸六廚┐漫�」
「そして�犒�の元上司�瓩僚蟠箸箸蓮�」
拳で太宰を殴る芥川。
太宰の口からは血が流れているが、口元には笑みを浮かべている。
「貴方とて不損不滅ではない。
異能に頼らなければ
その気になれば、何時でも殺せる。」
「そうかい、偉くなったねえ。」
「…………」
「今だから云うけど、君の教育には難儀したよ。
呑み込みは悪いし、独断専行ばかりするし。
……おまけにあのポンコツな能力！」
「……！」
芥川は怒りで拳を強く握るが──
なんとかそれを抑える。
「貴方の虚勢も後数日だ。
数日の内に探偵社を滅ぼし、人虎を奪う。
貴方の処刑はその後だ。
自分の組織と部下が滅ぶ報せを、
「できるかなあ、君に。
私の新しい部下は君なんかよりよっぽど優秀だよ。」
それを聞いた瞬間、芥川は我慢出来ずに太宰を渾身の力で殴りつける。
「龍くん。」
外に出た芥川に、たった今帰って来たAが声をかける。
「……何だ？」
「うわっ、機嫌悪っ！」
そう云うAの機嫌は、矢張り良さそうだ。
「まぁ、いいや。次のプランは覚えてるよね？」
「嗚呼。」
「これ、彼女の躯に埋め込んである発信機の受信機。」
芥川は何も云わず、Aからそれを受け取る。
Aは、そんな芥川を見て肩を竦めた。
「確りとプラン通りにやってよね。」
「……嗚呼。」
「ダウト。人虎のこと、殺す心算でしょ？」
芥川は、Aを鋭く睨み付ける。
Aは、呆れたような溜息をついた。
「……私は君のこと、信じてるから。」
芥川は何も云わず、無表情のまま、その場を立ち去った。
Aが哀しげに瞳を揺らして、芥川の背を眺めていたことは……誰も知らない。
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舞花 ひめ(プロフ) - るぅとさん» 有難う御座います！そう云って頂けると私も頑張れます！これからも応援、宜しくお願い致します。 (2019年8月22日 7時) (
レス) id: 6d7eb9b273 (このIDを非表示/違反報告)
るぅと(プロフ) - 更新お疲れ様です！！ ご自分のペースでいいので頑張ってくださいっ (2019年8月18日 22時) (レス) id: 4ba8ceef5d (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - いずなさん» 有難う御座います！楽しみにして下さってる皆様の為にも、引き続き頑張って行きますので、これからも宜しく御願い致します。 (2019年7月8日 6時) (レス) id: 052a536090 (このIDを非表示/違反報告)
いずな - この物語面白いです！忙しいと思いますが更新頑張ってください！続き楽しみに待っています (2019年7月6日 2時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)
舞花 ひめ(プロフ) - ▼とあるヰ琉兎さん» 有難う御座います！更新頻度が落ちないよう努力していくので、これからも応援、宜しく御願い致します。 (2019年6月1日 18時) (レス) id: 90e19b9523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 ひめ | 作成日時：2019年6月1日 8時
