ᴅᴇʟᴜsɪᴏɴ (ページ6)

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あれから構想に構想を重ねて、自分の中では満足で綺麗に出来上がった。
中村くんにもその都度連絡してたので

中村さすがAすぎるわ、最高🔥

中村めっちゃ綺麗やわ、すごい喜んでくれそう

毎度称賛してくれる返信をしてくれて、なおさらやる気がわいてきてリボンや装飾にも力を入れて。
ついに取りに来て貰える日になった。

「いらっしゃいませ～って、中村くん！」
『久しぶり、受け取りに来ました！』
「奥からとってくるのでちょっと待ってて」

「こちらになります、」
『うわぁっ！？写真も綺麗やけど、生で見た方が綺麗やわ！』
「本当に！？その言葉嬉しすぎるな～」

たくさんの角度から見て全部褒めてくれるし、
一つ一つのこだわりすべてに気づいてくれるのがとても嬉しい。

「そういえば、これ誰宛てなの？全然答えたくなかったらいいんだけど…」
『ほんまやん！こういうの普通は最初に言うもんやんな！？』
『実は東京に行くことなってもうたから、
　最後に思い出にって自分用に作ってもらったんよ。』
「東京！？すごいね、仕事できたんだ…？」
『仕事できたんかは失礼過ぎるやろ！』
『不安ばっかな生活やろうけど知り合いが作ったものが身近にあったらちょっとは安心するかな思って頼ませてもらってん…って…』
「最初ここの店の事知らなかったよね？なんで？」
『いや、えっと、劇場宛てに一個来てたアレジメントに見たことある名前あったから… 行ってみよかな思って…』
「そんな大切な時に頼んでくれたんだ。すごいありがたい、です笑」
『また、何かあったら作ってくれる？』
「もちろん、いつでもお待ちしてます！」
『Aちゃんに会いに来るの、でも？』

しゃがんで少し頬が赤い笑顔を振りまいてくれる彼は
あの思い出の中、撫子をくれた彼と重なって。

『ずっと好きやってんけど、やっぱ遅い？』

幼稚園からの純愛は、今やっと花を咲かせる __＿＿＿＿

ナデシコ
⌇「純愛」「無邪気」「燃えるような愛」

/synさんで撫子が書きたくてたまらなかったので_💐