☆NO☆ ページ9
今
私の目の前
子犬みたいな潤んだ瞳で見つめてくるのは
佐藤健、、さん。
私が今担当している映画の俳優さん。
どういうつもりかわからないけど
ご飯行こう、だとか
彼氏はいるのか、だとか
超絶可愛い顔で言ってくる。
冴島さんに
「俳優とプライベートで交流するのは控えて」
て
いつも言われてるから
断らなきゃいけないんだけど、、、
上手く言葉が出てこない時だってある。
健「冗談で誘うほど、俺暇じゃないし。」
初めは
ただチャラいだけなのかもって思ったけど
現場での態度とか
雰囲気とか
見ててもそんな風に思わないし。
確かに、暇そうにも見えなし。
むしろハードスケジュールで心配なレベルだし。
なんか、、
A「、、、ごめんなさい。」
健「、、謝んないでよ。笑
そんなことされたら、もう誘えないじゃん。」
眉毛を下げて
優しく笑う佐藤さん。
その顔はずるい。
心臓が鷲掴みされたみたいに
キューン ってなった。
どうしよう。
A「今じゃなくて....いつか、、
あっ映画の公開が終わったら、とか。。
今ちょっといっぱいいっぱいで。。」
健「ほんとに?
誘っていいの?」
クリクリの目をキラキラさせて
私なんかにそんなセリフ.....勿体ない。
A「はい///」
断わるつもりが
誘ってください、てお願いまでしちゃって
私、バカだ。
でも
その頃にはもう忘れられてるかもしれないし。
とにかく今は、NOとは言いたくなかった。
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真尾 アコ(プロフ) - この小説凄く面白いです!!!ハマりました! (2017年11月30日 22時) (レス) id: 5e77efd9cd (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年9月20日 19時