トシウエ ページ29
健「弟さんスペイン行ってたの?」
A「はい。
実はおばあちゃんがスペイン人で、私も12まではスペインにいたんです。」
健「え!!!あ、そうなんだ!」
そっか
なんつーか、、、うん、納得。
しっかりした鼻筋とか
健康的な肌の色とか
時折垣間見えるエキゾチックな雰囲気とか
A「弟は今も、一年の半分はスペインにいる生活なんです」
健「弟さん、何の仕事してんの?」
A「日本のレストランにワインとかハムを卸したり。
逆にスペインのレストランに日本酒を卸したり。
バーも経営してます。」
健「若いのにすごいね」
A「今すごく順調みたいで^ ^
ていうか、若いっていっても佐藤さんより年上ですけどね」
健「っ、、え?!!!」
ちょっと待って?
絶対年下だと思ってた。
てことは
てことはだよ?
健「Aさん、、、俺よりお姉さんなの!?」
A「はい。多分、2つ上になると思います^ ^」
健「まじか!
24,5だと思ってた!笑」
A「それはないでしょ。笑」
健「いやマジで。
騙されたわ〜」
改めてAさんのこと
まじまじと見つめてみるけど
どう見ても、30過ぎてるようには見えない。
でも
時々見せる、
あなたのことなんて相手にしてませんよ的なオーラ
は
年齢的な余裕から生まれるものなのかも、と思った。
--------そっから色々話してたら
いつのまにか
日付が変わりそうな時間帯になっていた。
Aさんは、ソファに座ったまま背伸びして
A「雨、止んだかな」
少し、眠そう。
健「止んでるっぽい」
A「私、そろそろ帰りますね。
ごめんなさい、長居しちゃった^ ^」
健「ほんとに帰んの?」
A「帰ります」
健「じゃあ送る」
A「大丈夫です、自転車だし」
こんな時間だし
てのもあるけど
俺がまだ一緒にいたいから。
身支度を始めたAさんに置いてかれないように
急いで上着を着て、キャップをかぶると
そんな俺の姿を見て
微笑むAさん。
A「ありがとうございます^ ^」
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真尾 アコ(プロフ) - この小説凄く面白いです!!!ハマりました! (2017年11月30日 22時) (レス) id: 5e77efd9cd (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年9月20日 19時