ルンルン ページ25
剛との電話を切ると
家に着いた時に送ってたラインの返事が来てた。
"一駅!近い!笑
ていうか、これ佐藤さんのですか?"
タクシーに乗って気づいたんだけど
俺んちとAさんちは激近で
電車だと、一駅。
タクシーだと、10分もかからなかった。
一緒に送られてきた画像は
ブレスレットの写真。
あ、シャワー借りた時に外したやつだ。
"すみません、俺のです。"
"次の取材の時持っていきますね"
健「・・・・。」
次の取材って…四日後じゃん。
"それ、お守り代わりで、無いと落ち着かないから
明日、取りに行ってもいい?"
全然お守り代わりでもなんでもない。
無くても、大丈夫。
でもこんなチャンス、逃すわけにはいかないじゃん。
明日は仕事、夕方までのはずだし。
"私、明日もお休みで
家で仕事する予定なので、いつでもどうぞ"
健「よっしゃー!」
一人でガッツポーズ。
明日も会える♩!!
--------次の日
商店街でのロケ。
食べ歩いて、映画の宣伝して。
いつもよりテンション高かったからか
撮り高十分ってことで早めに終わった。
マネ「俺一旦局戻ったら事務所寄るけど、健も寄ってくか?」
健「俺はここから直帰で」
マネ「珍しいな」
健「これ、冷蔵庫入れたいし。」
マネ「なんだその紙袋は?」
健「さっき食べたプリン、旨かったんで」
マネ「・・・そうか。」
健「じゃ、お疲れした〜〜!」
--------
マネさんの視線が痛かったから
ロケ車を飛び出してタクシーに乗り込んだ。
目指すはAさんち。
秋の夕暮れ。
窓から入ってくる乾いた空気が気持ちいい。
"今向かってます"
文字を打つ指までが浮かれてる。
"ごめんなさい、、どこか別のところで会えませんか?"
えっ。
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真尾 アコ(プロフ) - この小説凄く面白いです!!!ハマりました! (2017年11月30日 22時) (レス) id: 5e77efd9cd (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年9月20日 19時