俺最弱説 (ページ23)

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ズシッページ23

Aさん

今

自分がどんな顔してるか

絶対に気づいてない。

耳まで赤くして
目潤わせて

目線を逸らす…なんて

勘違い要素満タンじゃん。

"フラれた、俺はフラれた"

頭の中で呪文を唱えても

勝手に動く身体。

縮まる距離。
近づく唇。

健「避けないと…」

当たるよ？

避けないってことは

いいってこと？

いいの？

目を閉じた

その時

--------ズシッ！！！！

首に重みが。

俺はその反動で、床に倒れた。

重みの正体は・・・・アオ。

健「・・・いって。」

ツーーンとした顔して、テケテケテケって部屋の隅に消えていった。

A「大丈夫ですか？！」

健「なかなかの重みでした…」

A「ごめんなさい」

健「アオって…オス？」

A「はい」

健「なるほど」

A「私、冷やすもの持ってきますね」

お前ヤキモチかこの野郎！
いいところだったのに！！！！

アオを睨みつけると

プイッ

として、カーテンの中に消えていった。

A「…これ、、冷やして下さい」

健「ありがとうございます。
多分、全然大丈夫だと思うから」

気にしちゃいけない、と思って

こっちは気を使ってんのに

A「、、、ぷっ」

まさかの

健「え？笑」

Aさん爆笑。

A「ごめんなさい、、、ぷっ」

健「俺…アオに飛び蹴りされたよね…ぷっ」

なんだかおかしくなってきて

二人揃って、爆笑した。