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☆club☆ ページ17

見て見ぬふりをしようとしたけど
やっぱり放っておけなかった

泥酔状態の佐藤さん。

思ったより重くて、私の足元もふらつく。


トイレまで連れて行くと
そのまま便器にダイブしそうになって


めちゃくちゃ焦った。


吐いて楽になって下さい、と心の中で話しかけながら
背中をさすった。




A「…あっ!だめです!!」



つかまるところを探してたのか
うっかりウォシュレットのボタンを押す佐藤さん。



濡れちゃう!!



慌てて停止ボタンを連打して、なんとか回避できたけど


その間に佐藤さんは床に寝転がってて



健「すみません…もう帰りますんで…」



寝言みたいにそんなことを言ってる。



A「どうやって帰るんです?」


健「たくしー・・・」


A「多分前に何台かいると思うんで。歩けます?」


健「あるけません」


A「…じゃあ、座って休みますか?」


健「いいえ、かえります」



なんとか起き上がろうとしてる彼の

手を引いた。


壁にもたれ、座った状態になった佐藤さん。



手を離すと倒れてしまいそうなので

両手は繋げたまま。



A「お友達はVIPルームですか?」


健「はい」


A「じゃあ、そこまでお送りしますね」


健「いや」


A「じゃあ、どうしましょう」


健「VIPルームはいや。
帰ります。ていうか、もう最悪。」


A「大丈夫ですか?
もっかい吐きます?」


健「俺のこと嫌いですか?」


A「嫌いじゃないですよ(^^;」


健「じゃあなんで……もうさいあく…」




もう一回寝ころがろうとしたから

全力で起こして、立ち上がらせた。



すっっごい酔ってる。笑


こんな佐藤さんを、クラブに置いていくことはできないし

VIPルームにも行きたくない、て言ってるし。


A「自宅までお送りしますね?
住所だけ、タクシーの運転手さんに言ってくださいね?」


健「はい」


パーカーのフードを被せて

私のストールを顔半分に巻きつけた。



人混みをくぐり抜けて

外に泊まってたタクシーに乗り込んだ。


誰にも見られないように、足早に。



A「住所、言えますか?」


健「…えーと、埼玉?あ、違う、それじっか…」


A「東京都?」


健「とうきょーと、葛飾区」


A「葛飾区?」


健「亀有公園前…はちゅしゅしょ…」


運転手「お客さーん、どこまで?怒」

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真尾 アコ(プロフ) - この小説凄く面白いです!!!ハマりました! (2017年11月30日 22時) (レス) id: 5e77efd9cd (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年9月20日 19時

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