俺最弱説 (ページ11)

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イライラページ11

スタンプにしか反応してくんないし

速攻で既読にならなくなりましたけど？

どういうことですか、Aさん？

"どこ行こっか？
何食べたい？"

このメッセージ送ってから二時間経ったけど
俺の携帯はうんともすんとも言わない。

ていうか
よく考えたらさ

デートします！

とは言ってもらえてないわけだし。

どこ行く
なんて、もしかしてキモい？

女々しい考えを巡らせながら
ベットの上を転がっていたら

やっと返信が来た。

"すみません、バタバタしてました。
明日の収録も頑張ってください。
ゆっくりお休みになって下さい。"

健「・・・・・は？」

俺の二時間返せー！

勝手に待って
勝手にムカついた

だからあれこれ考える前に

俺が押したボタンは

"通話"

呼び出し音を聞く間も無く
すぐに繋がった。

A「あっ、、もしもし？」

健「何その取るつもりなかったけど
取っちゃったみたいなもしもし」

A「そ、そんなことないです！」

健「さとうたけるは怒っています。」

A「、、どうして怒ってるんですか？」

健「俺のこと無視するからです」

A「今返信したところです！」

健「知ってます！」

A「あっ！！こら！！！」

健「っえ？？！！」

急に大きな声を出したAさん。

え？まさかの逆ギレ？！

A「あっ、違うんですごめんなさい！」

健「俺、怒られました？今」

A「違うんです、猫が。
花瓶、ひっくり返したから。」

健「あ、そっか。
名前なんだっけ？」

A「アオです」

健「テレビ電話してもいい？
アオ見たい、リアルタイムで」

Aさんはなんでも断るから

テレビ電話も断られるものだと思ったら

まさかのあっさりオッケー。

映し出されたアオは
花瓶の水を浴びてビチョビチョになって落ち込んでいた。

色々片付けるからアオと居て下さい！

なんて
電話固定したまま、その場から離れたAさんの足音だけが聞こえる中

アオと見つめ合う。笑

Aさんて、絶対ぬけてる。笑