午後のティータイムは突然に(２) ページ44
『えっと、ニンジンは…』
どこにあるの？と辺りを見回していたら、彼女がいつの間にか両手に持っていた。
そのままニンジンを持っているのではなく、既にいくつかにカットされたニンジンの入った袋的なものを掴んでいる。
そういえば、生の野菜が食卓に並ぶことはなかったなぁ。と記憶を引っ張り出していった。
野菜は何故かとある期間にしか食べられない。
原作の本編外、おまけにもなんかそういうことが書いてあった気がする。
湯を張ったバットを使って食材を解凍したり、汁物などは既に作られた状態で食缶に入っているので器に取り分けるだけなのである。
ハウスでこうして調理が出来るなんて私は運が良い、と心の中で呟き、ニンジンを千切りにするためにスライサーを手にした。
「怪我をしたら大変だから、気を付けて使うのよ」
『ん、分かった』
それは子供としての"私"に対してか。
それとも上物商品の"私"に向けたものなのか。
『(できれば後者がいいなぁ)』
自嘲めいた笑みを口元だけに浮かべていたら、後ろからスッとママの手が出てきて、私の両手をそれぞれ包むようにして被せてきた。
『えっと…？』
「Aは危なっかしいから、最初は私と一緒にやった方が良いと思ったのだけれど」
『(親バカか)危なっかしいって…、私もう８歳になったんだよ？』
「私からしたら"まだ"８歳よ」
じゃあママって何歳なの？と勢いに任せて思わず口走りそうになったがやめた。レディに年齢を聞くのはタブーである。
まぁ、原作見てたから知っているんだけれども。
フルスコア組の１歳下の私が現在８歳だから、ママは２９歳ぐらいかな？
結局一緒に作業をすることになり、ニンジンをスライサーにかけていった。
…スライサーって、油断してると指切っちゃうことがあるから結構怖いんだよね。
残りの２００グラム分はすりおろして、一旦器に入れておく。
その間にママはくるみを天板にのせて、オーブンに入れていた。１０分程かかるらしい。
「オーブンでくるみを焼いている間、別の作業をしましょうか」
『はーい！ちなみに、次は何をするの？』
そう尋ねれば、彼女は薄力粉の入ったボウルと新しいボウルの２つを持ってきた。
「そうね…Aは薄力粉の入ったボウルにベーキングパウダーと重曹(＋その他諸々)を入れてもらえる？」
元気よく返事をしてベーキングパウダーと重曹(＋その他諸々)を手に取った。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
