２９話 ページ35
「"特定"だね」
「どうしてそう思うの？」
「色々あるけど、わかりやすいのは「シスターの使い方」かな。標的を特定できていなくて、且つ特定する気があるのなら、疑いをかけた"年長者６人"をマークしないというやり口はありえない。」
長い長いノーマンの説明に相槌をうっていくエマ。
そういえば私って、シスターとは結構関わっている気がする。
彼女は探りを入れてくるときは怖いが、それ以外は普通に優しい大人という感じだ。…容姿以外は。
どうしてもあの長身と対面すると、少し緊張してしまう。
「けれどママが実際シスターにさせている見張りは、終始あくまで"全体"の監視の強化。もしやと思って見てきたけれど、それがもう１０日以上続いている」
"ママは特定する気がない。その上で僕らを好き放題動かしている"
なんていう彼のフレーズに、私は首を傾げた。
その行動を見たノーマンは、「おかしいでしょ？」と問う。
「だったら最初の反応見は何だったの？」
「ね」
それは既に標的を特定しているから。
そんな言葉を言えるはずもなく、私は目を伏せた。
「けど、どうやって？発信器からは何の"断定"もできないはず。それに"特定"してるからって、好き放題動かしておくなんて…」
考え込むエマに、レイが言葉を発した。
「既に他の見張りがそばにいたら？」
『他の見張り、ねぇ…』
私の呟きが、３人に聞こえることはない。
他の見張りというのは、レイ自身だ。
ここでこの事実を言っても、めんどくさいことになるだけだから、今は黙っておこう。
「ノーマンが言いたいのは、そういうことだろ。シスターにマークさせるまでもない。____多分、子供達の中に内通者がいる。」
これがドラマだったら、バーバンッという効果音が付きそうだなぁ…。
「鬼の手先…裏切者ってこと…」
という絶望的な台詞を、ノーマンが「いや、そうとは限らない」と否定する。
「無自覚に、ママへ情報を流している場合もあるだろうからね」
そう言った彼の視線は、何故か私に向いていた。
さらに、エマとレイもこちらをバッと見る。
…え、何かしたっけ？と脳内で考えているうちに、彼等の言いたいことが分かった。
『いや、私内通者じゃないからね？！確かにママは大好きだけど、流石に情報までは流してない……と思う』
「そこは言い切れよ」
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月19日 22時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
じ - 気になるバーバン。 (2022年10月17日 16時) (レス) @page37 id: 3b27f251de (このIDを非表示/違反報告)
嘘の仮面 - 一瞬13話で 我「あれれ〜？←コ○ン風味 セリフが最終回っぽいぞ〜？」ってなってた (2020年11月14日 16時) (レス) id: f9b0be6a5b (このIDを非表示/違反報告)
死にたい、、、のか？ - 好きなアニメがけっこうかぶってる、、、なでゅか、、、ガンバ。 (2019年10月6日 2時) (レス) id: 69368e2650 (このIDを非表示/違反報告)
スターフォロワー(プロフ) - 花風雪さん» ご報告ありがとうございます！今すぐ直してきます！ (2019年8月25日 17時) (レス) id: 8991ba4fa0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スターフォロワー | 作成日時：2019年4月2日 7時
