42話 ページ42
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みんなと少し離れたところに腰を下ろす。
その流れで繋いでいた手は離れた。
｢…なんで誘ってくれたの？｣
｢京本くんともっと話したいなーって思って、
…もしかして迷惑だった？｣
｢いや、めっちゃうれしかった」
「佐倉からなんか誘ってくれるのって初めてじゃん｣
じっと私の目を見つめて笑う京本くん。
…軽率にきゅんです。
｢班決めの時は京本くんが誘ってくれたもんね｣
｢あの時はまじで緊張した｣
｢ふふっ、あの京本くん子犬みたいだった｣
かわいかったなあ、なんて思いながら唐揚げを頬張る。
美味しさを噛み締めていると、
｢俺、犬じゃなくて虎だよ？｣
なんて言って、京本くんはこてんと首を傾ける。
さらさらの髪の毛が風に揺られてた。
いや、あざとすぎない？女子よりも女子。
しかしどうして虎…？
しばらく頭の中で考えてみる。
あ、
｢"たいが"だからか、｣
すごい腑に落ちた。
唐揚げを食べ終えて、次は卵焼きを口に入れる。
京本くんがやけに静かなので、ちらりと横目で見ると
箸を置いて、右手で顔を隠してた。
｢きょう、もとくん？｣
｢…今日めっちゃ爆弾ぶっこんでくるじゃん｣
｢…？爆弾？｣
｢下の名前呼ばれたの初めてだからびっくりした、｣
そう言って、さらに顔を赤らめる京本くん。
時間差でどんどん赤く染まる私の顔。
私なんてことを…！
穴があったら入りたいってこのことだ。
"ごめん、次から気をつけるね"と回らない頭なりに
考えたことを言えば、
｢…もっかい呼んでよ｣
｢へ、？｣
京本くんのぱっちりした瞳に私が映る。
二重幅きれいだな、なんていつもだったら思ってる
ところだけど、私にそんな余裕はなかった。
｢たいがって、もっかい言って？｣
京本くんは私の視線を釘付けにした。
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すず(プロフ) - sinraさん» ありがとうございます。亀更新ですが、ご愛読いただけたら嬉しいです！ (2022年2月26日 14時) (
レス) @page47 id: f3968e2ee3 (このIDを非表示/違反報告)
sinra - 面白かったです！続きが楽しみです！頑張ってください！ (2022年2月8日 16時) (レス) id: a1208a6b46 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - やいさん» 励ましのお言葉ありがとうございます！続きを待ってくださってすごく嬉しいです。更新がんばります!! (2021年9月24日 12時) (レス) id: ad4fed1b55 (このIDを非表示/違反報告)
やい - とても面白いです！続きが気になります、、。更新頑張って下さい！ (2021年9月16日 17時) (レス) id: fffbb8ab4f (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 京本のもとさん» 少しでも京本のもとさんの夢を叶えるお手伝いができて良かったです！きょもとの学生ライフを満喫しちゃってください！笑 (2021年8月30日 22時) (レス) id: f3968e2ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2021年8月16日 21時
