28 jesse side ページ28
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こーちと控え室に戻る途中、北斗と出会った。
なんとなくだけど元気なさそう。
よし、ここは俺の出番。
｢北斗〜！どこ行くの？｣
｢いや、ちょっとぶらぶらしよっかなーって思って｣
｢じゃあ北斗も控え室戻ろ｣
｢……んー、俺はいいや｣
歯切れの悪い返事。
そして俯いて苦笑いをうかべる北斗。
…なんかあったのかな。
目の前にいる北斗は俺のしょーもないギャグに
笑ってくれそうな様子ではなさそうで。
何かを諦めているように見えた。
｢北斗がこう言ってるんだし行くぞ｣
｢え〜やだよ｣
｢一人になりたい時もあるだろ？｣
｢俺はこーちと一緒にいたい｣
｢はいはい｣
こーちにぐいぐいと背中を押されて不本意ながらも
控え室へと足を進める。
振り返って見た北斗の背中は小さく見えた。
・
｢ただいま〜って、えぇ？！｣
｢バカ！寝てるんだから静かにしろ｣
控え室に戻れば、大我とAちゃんが頭を寄せて
気持ち良さそうに寝ていた。
大声を出したせいでこーちに叩かれる。
｢いってぇよ、こーち｣
｢だから黙れって｣
こーちと話していると二人とも目を覚ました。
いや、正確には起こしたと言うべきかもしれない。
｢Good morning!!おはよ！｣
｢……ん、ジェシー……？｣
大我は目を擦りながら俺を見る。
Aちゃんはぱちりと目を開き、状況理解したのか
恥ずかしそうに顔を隠した。
｢二人ともちょー気持ち良さそうに寝てたよ｣
｢まじ？てか、あんたも寝てたの？｣
うっすらと笑みを浮かべた大我がAちゃんに問いかける。
Aちゃんはまだ少し眠そうな顔でこくりと頷いた。
｢うん、大我くん見てたら眠くなっちゃった｣
｢俺のせいみたいに言うなよ｣
｢だってほんとのことだもん｣
Aちゃんがそう言うと、二人は顔を見合わせて笑う。
｢あんたやっぱ生意気だな｣
大我はすごく優しい顔で見つめていた。
｢ジェシー、ガン見すんな｣
｢だって、ねぇ、こーちも気づいてるでしょ？｣
大我のAちゃんに対する態度。
初めて会った時と比べてずいぶん優しくなってる。
大我の気持ちも変わってきてるのかな。
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すず(プロフ) - くるみさん» ありがとうございます!!ぜひきゅんきゅんしちゃってください笑これからも楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年3月9日 22時) (
レス) id: 9dcddaef74 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています！続きめちゃめちゃ気になります。これからも頑張ってください。 (2021年3月9日 14時) (レス) id: eca9d0649e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2020年12月20日 13時
