好きになるなんて番外編 (ページ7)

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「でもさなんで矢田さん？って感じしない？だってあの2人接点なさそうじゃん？」

「あー、あれじゃない？タロと矢田さんって幼なじみでしょ確か」

「あ！タロちゃんを上手く利用して樹くんに近づいたってことか！」

いや、違うんだけど。
確かにきっかけを作ったのは慎太郎だけど。

なんで私が慎太郎を利用して、田中くんに近づいたことで納得してんの。

そんなこと考えつかないって。

「矢田さんって大人しそうな見た目して実はやることえぐいね(笑)」

「ほんとそれ(笑)結構男子が可愛いって言ってるけど、正直男子が言うほどでもないし？」

「あ〜あ、なんかやだね〜」

ほんとほんと〜なんて、手洗い場からいなくなったのかシンと静まり返ったトイレ。

なんで誰かもわからない人に私、こんなに言われなきゃいけないんだろう。

個室から出て、手を洗いながら鏡を見るとひっどい顔してて。

こんな顔で戻ったら莉歩や松村くんに、事情聴取されるだけだ。

もう授業パスしよう。保健室行こ。

莉歩に『具合悪いから保健室で休んでるね』って、LINEして保健室に向かった。