好きになるなんて番外編 (ページ6)

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俺の彼女はページ6

田中くんと付き合って2週間ちょっと。

学校では表立ってベタベタするようなこともないし、付き合ってることを公にしてる訳では無いけど、やっぱり彼が人気者だからか私と付き合ってるってことは割と早い段階でみんなの耳に入ってしまったらしい。

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「樹くんが2組の矢田さんと付き合ってるの本当っぽいって。アキが昨日2人が帰ってるの見たって」

「え〜マジ！？」

トイレで用を足し終わり、個室から出ようとした時聞こえてきた声に、鍵を開きかけた手をピタリと止める。

手洗い場のところで、3人くらいで話してるんだと思う。
……本人いるかもしれないって考えないの？

「え〜なんかさショックじゃない？」

「わかる。4組の綾瀬さんがダメだったならもう誰も無理でしょってなってたのにね」

「もうみんなの樹くんってことでいいよねってなった矢先にさ〜」

田中くんと付き合うということは、それをよくないと思う人達だっているってことは重々承知していたつもりだった。

もしかしたら祝福してくれる人よりも、よく思わない人たちの方が多いだろうなって。

だって田中くんは人気者だから。

わかってたはずなのに、実際自分の耳で聞いちゃうと結構堪えるな。