好きになるなんて番外編 (ページ5)

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森「樹！おまたせ！」

数分後、慎太郎は帰ってきた。
渡されたのは日本史の教科書と資料集。

わ、資料集も家に置いてきたみたいだったからすげえ助かる。

でもこいつ、一体誰から借りてきた？

田「ありがと……てかまずこれ誰の？」

森「ん？裏見てみ？」

手の中の教科書をひっくり返すと、『2ｰ2 矢田A』と綺麗な字で書かれていた。

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田「はあ！？バカ、お前！！！」

高「え、なになに？…うわ、慎太郎(笑)」

京「だからあんなに張り切って借りに行ったのか(笑)」

森「俺すごくない？ナイスアシストだと思わん？」

田「思わねえよ！」

森「えー！？だって樹がいつまで経ってもなんもしないから、俺我慢できなくなっちゃったんだもーん」

田「とりあえず1発殴らせろ？」

あ、ちなみに今日中に返すって言ってるからって、更に爆弾を落としてきやがった。
もちろん借りる樹が返しに行かなきゃダメだよ？って。

Aは自販のいちごオレと購買のお菓子が好きだから〜！なんてスキップしながら自分の教室に戻ってく慎太郎。

高地ときょもは俺の肩をポンと叩き、頑張れって言って自分たちの教室に戻っていく。

……まじか、これ。本当にまじか。

とりあえず、返しに行く前に自販と購買は寄ろう。そう心に決めて、大人しく彼女の教科書で授業を受けることにした。

おわり