33. ページ33
.
北｢…っ。｣
一瞬、なにか言おうとしたみたいだったけど言うのをためらい、近くにあった椅子を蹴り家を飛び出してしまった。
｢っう。
っ…ひろー…。｣
別れたくない、でも辛い。
こんな時って、どうすればいいんだろう。
ひろが帰ってくることはなくて、私はひたすら泣いた。
自分のせいって分かってるけど、どこかでひろが私を抱きしめてくれて不安とか取り除いてくれるんじゃないかって期待してたのかもしれない。
後悔してもいいって思ってた。
今でも思ってるけど、不安な気持ちにはなりたくなかったんだ。
.
別れて1週間ほどたった時だった。
GWに入ったせいか、お店は忙しくて考える暇なんてなくなっていた。
イベントが毎日行われて、メイクを希望する人も増えて…。
毎日へとへとだし、定時になんて帰れないし。
麻耶と薫からは、大丈夫そうで良かったって言われた。
自分でもビックリしてる。
ここ1週間、何故か吹っ切れることが出来た感じだから。
GWの最終日、私は新宿店へのスケットを頼まれて新宿店へと向かった。
｢…なんでうちも忙しいのに私が新宿店に行かないといけないの。｣
そして21時をすぎた頃、やっと家へ帰ることが出来た。
横｢…あれ？
Aちゃんじゃん。｣
駅のホームで電車を待っていると、反対方向で待っている横尾さんにあってしまった。
…あの日、横尾さんのお店に行ったあとだったよね、私たち別れたのって。
横｢…職場新宿店だったっけ？｣
｢あ、今日はスケットで…。
この間は美味しいご飯ありがとうございました。｣
横｢そうなんだ…！
あ、お礼を言うのはこっちの方だから(笑)
みつ、いい奴でしょ？｣
｢あ、いい人です(笑)
でも、別れちゃって(笑)｣
ひろの名前を聞くことなんてなかったから、名前を聞いたら少し泣きそうになってしまった。
…私、全然大丈夫なんかじゃないんじゃん。
横｢え？
…なんで？
もしかして、知っちゃった？｣
｢…？
知っちゃったって？？
まぁ、私が悪いんです。
ひろのことが信じられないっていうか、なにか隠してるみたいだし。
不安で仕方なくて、我慢出来なかったみたいです。
でも今思うと、…やっぱり好きだったなって(笑)｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuu.(プロフ) - 花さん» 初めまして！ありがとうございます！だいぶ前から書き始めているのですが、途中で色々悩んでしまってます(;_;)笑 更新遅めですが、これからもよろしくお願いします★ (2017年9月4日 0時) (
レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく読ませてもらってます！新作ありがとうございます^^今回の話とても好きな予感がします♪♪更新楽しみにしています＼(^o^)／ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 169f000552 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yun
| 作成日時：2017年9月3日 22時
