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私が心を許すようになって、抱き合うようになってからは幸せな気持ちと不安な気持ちばかりだった。
それですごく悩んだ。
私だけが好きなんだって思ってたから。
北「…A。
だめだ。
このままお前を帰したくない。」
「きた、やまくん?」
北「…北山くんっていったから、罰ゲームだよな?」
泣きじゃくる私。
顔を上げたら、にこって笑ってる北山くん…ひろくんがいた。
北「…俺んち来て?」
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訳も分からないままついていくと、12階くらいあるマンションについた。
無言のまま手を引かれて、マンションへと入っていった。
北「俺、本当は家借りてたんだ。
嘘ついてごめん。」
少し部屋はぐちゃぐちゃで、でもどこか北山くんぽかった。
北「A。
…俺のこと好き?」
ふわっとした感覚があって、私は後ろから抱きしめられていた。
久しぶりの感覚。
暖かくて、安心できる。
「…好きじゃないよ。」
北「いつから好きだった?」
「好きじゃないって。」
北「俺は…。
移動して、初めて見た時から好きだった。」
「…え?」
北「一目惚れってやつ。
そこから内面もわかってきたら、もっと好きになってた。」
北「好きで仕方なかった。
近くにいて欲しかった。
好きなんだよ、お前が。
自分でも意味わかんねーくらい、ずっとお前の事考えてる。」
抵抗する私を、ぎゅっと離れないように強く抱き締めた。
北「…離れんな。」
ぐるっと反転させられたと思ったら、また強く抱きしめられた。
北「…なぁ、俺の事好き?」
「…」
北「…なんかいって(笑)」
「…
好きじゃない。
むかつく。」
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作者名:yun | 作成日時:2017年5月3日 9時