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二｢なにそれ。
聞いてないし。｣
北｢だって今言ったし。｣
二｢…一緒に住んでたの？｣
北｢うん。
飲みいって酔ったAみたら、うん。(笑)
本当は自分の気持ち抑えるつもりだったけど無理だったのよ。
無理矢理でも一緒にいたいって思っちゃって。
そして脅して一緒に住んでた。｣
二｢なんなの。
まじありえない。
…Aさんの気持ち考えたわけ？｣
北｢考えてない。
でも、俺の事好きになるって勝手におもってたからからさ。
本当に嫌がったら出てくつもりだったのに、なんか楽しくて一緒に暮らすのが。
一緒に飯食って、テレビ見て、ビール飲んでさ。
そんなことすら楽しかったんだよ。
でも、好きにはなってくれなかったわ(笑)｣
自分には決して教えてくれない、北山くんの本音。
初めて聞いた。
私との生活そんなふうに思ってたんだ。
北｢終わらせないとなーって思ったけど、無理だった。
でも、…あいつはやっぱり仕事をとった。
それが答えだよね。
…玉はさ、いいやつだよ。
俺があいつのこと狙ってるって知らなかったからさ好きな音楽とか好きなものとか全部教えてくれて。
教えてくれてる時、一瞬だけど負けたって思ったもん。
あいつは本当にAのこと好きなんだよ。
影で見守ってるって感じ？
だから、いなくなる俺よりそばにいれる玉との方が幸せになれるんだよきっと。｣
二｢それは、Aさんが決めることでしょ？
みつが決める権利なんてない。｣
北｢俺もう振られてるからさ。
そういうことでしょ。｣
そういうと、飲んでいたお酒のジョッキをドンッと置く音がした。
…北山くんが海外にいくなんて。
もし、付き合うことが出来たとしてもこれじゃ前の時と同じだよ。
彼氏を選ぶか、仕事を選ぶか。
仕事が生きがい。
それは今も同じ。
でも、選べって言われた時今の私だったら、なんて言うんだろう…。
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作者名：yun
| 作成日時：2017年5月3日 9時
