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一気にひろくんは私の上に乗ってきた。


もう息ができないくらいの、激しいキス。



北「…お前が帰ってこなかった日、すぐ帰ってくると思ったんだ。


なんで俺、止めなかったんだろう。


…連絡しても返事くれないし、すげー腹たってさ。

そのうち来るだろって。


結局朝まで帰ってこねーし、会社行ったら普通にいるし。


たまと噂されるし。


…捨てられたって思った。



…玉とは何もないの?」



「玉森くんとは本当に何も無いよ。


…駅まで行ったんだけど、どこもホテル空いてなくて帰れなくなっちゃって仕方なくなの。

本当だよ?

…でもごめんね、私が悪いから。」




北「いや、俺がすぐ追いかけてればよかっただけだよな。

話もまともに聞かなかったくせに、言いたいこと言いまくってさ。

…ごめん。



昨日はさ、なんで居なくなったの?


すげー心配したし、完全に捨てられたって思った…。」




キスしながら、きつく抱きしめる腕。

その強さから、ひろくんも不安だったんだなって感じた。



「…昨日は、

玉森くんとの誤解ときたくて、仲直りしたくて。


なのに、…なのにさ。

ひろくんが何でいるんだよって言ったから。


もうここにいれないって、いちゃだめなんだって…!」



思い出したら、涙が溢れた。

あの日の私は抜け殻状態。


もうダメだって本気で思った。




北「ごめんな?


…ごめん。

イラついてて、玉となんかあったんじゃねえかって思ってた。

…ただの嫉妬だよ。」



泣き続ける私を、ずっと強く抱きしめてくれてる。



北「ひどいこと言ってごめん。


昨日のことは全部感情的になりすぎて言ったことだから。

俺はお前が大切なんだよ。


…もうどこにも行くな。」





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作者名:yun | 作成日時:2017年5月3日 9時

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