sweet better.2 -Ki- (ページ46)

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家の中にいるってことは、…ひろくんだよね？

…って、今何時！？

時計を見たら、朝の10時だった。

ひろくんは？

ベッドから降りて、リビングへと行くとソファーで寝てるひろくんがいた。

スーツのまま。

机の上には冷えピタとか温度計とかが、無造作に置かれていた。

あんなこと言ってても、本当は優しいんだよね。

知ってるよ？

そういうところが好きなんだもん。

このすれ違った私たちの関係、どうにかしたい。

自分が悪いってことだってわかってるんだ。

｢とりあえず、お風呂行こ…｣

汗でドロドロな、この気持ち悪い体どうにかしないと。

お風呂から上がってきても、まだ寝てるひろくん。

全然起きないもんね、いっつも。

いつ帰ってきたんだろう。

昨日の夜？

今日の朝？

どっちにしろ、疲れてるもんね。

ひろくんは私のこともう嫌いになったのかな？

…もう、この家に帰ってきて欲しくないと思った？

私は大っ嫌いなんて嘘だよ。

大好き。

だから、側にいさせて…。

ソファーにもたれかかってひろくんを見ていたら、また眠くなってしまった。

正直なところ、ニカちゃんと河合ちゃんに気を使っちゃって今日も寝れなかったから…。

だから体調も崩したのかも。

ひろくんの側は落ち着く。

一緒にいるだけで、すぐ眠くなっちゃうんだもん。

でも、もしあなたが私を嫌がるなら、私はそれに従うから。

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