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聞きたくないって思ってても、ここにいる限り聞かないといけない。
…北山くんの口から聞かされるのかな。
覚悟して聞いてた。
覚悟して聞いてたんだよ?
そしたらさ、
北「…好きだよ。
でも、いいんだ。
俺が好きとか言える立場じゃねえからさ。」
って。
ずっと聞きたかった"好き"の二文字。
北山くんはニカちゃんの前でさらーって言っていた。
二「…まじ?」
北「おう。」
二「それ、言ったの?」
北「言うわけないっしょ。」
私の頭の中は、まっしろ。
北山くんが、私の事好きって
好きだって言ったんだもん。
北「俺があいつに好きって言うことは…
とりあえず無理なんだよ。」
二「…」
沈黙が流れる。
そして私は、涙が出てきた。
両思いだったんだね。
好き同士だったんだ。
ぎゅってしてくれたり、キスしてくれたり。
それはしっかりとした感情があったんだ。
「俺さ、多分あと数年したら海外の方に行くことになるのね。
…だから、好きだ、付き合ってくださいなんて言えないの。」
一瞬、時が止まったんじゃないかって思った。
北山くんが、海外?
二「どういうこと!?
意味わかんないよ!」
北「そもそも俺が本社きた理由それだからさ(笑)
海外支社が出来るからそこ行くの。
わかった?
だから好きだって伝えたらダメでしょ?
俺のこと本気になったら、またあいつが悲しむだけだから。
…まぁ、自分最低だよな(笑)
脅して一緒に住んで、セ フレみたいな関係にしちゃって。
やることやって海外行っちゃうんだから。」
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作者名:yun | 作成日時:2017年5月3日 9時