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そう。
もうひろくんっていうの、やめたんだ。
特別じゃなくなったから、元に戻した。
その方がいいでしょ?
その北山君だけど、ここ最近ずっと機嫌が悪いから上司も私達も後輩も近づけない日々が続いている。
…ご飯食べてるのかな?
…家どうしたんだろう。
…ちゃんと寝てるのかな?
気になって仕方ない。
玉「みつ、かりかりしてるね。」
「玉森くん!」
玉「あーゆーの、見てるこっちがイライラするんだけど。」
「…」
二人で話してるところを目撃してから、北山くんと玉森くんの仲はあまり良くなくて、みんなも触れないようにしていた。
玉森くんも、イライラしてるのがわかる。
だって、ほとんど話さないんだもん!
二人があんなんだから、女の子たちは逆にキャーキャーいってるんだけどね…。
中「お前もさ、大変だな。
あの2人に目付けられてさ(笑)」
玉森くんがどこかへ行ったと思ったら、中島くんが、コーヒーを持ってきてくれた。
中島くんはもう結婚もしてるし、お子さんもいる。
「…何言ってんの。」
中「お前が仕事できるやつじゃなかったら確実に女子の餌食だったな(笑)」
そう言って笑ってる。
笑い事じゃないのに!
中「てかお前さ、前の彼氏からフリーだったわけ?」
「…そうだよ!
悪い!!!」
中「いや(笑)
この歳でモテ期きて最高じゃん。
まあさ、相談乗るよ。
一応既婚者だからあの2人のライバルだとは思われないだろうし。」
「モテ期とかじゃないよ。
二人ともどうかしてるだけでしょ。
うん、ありがとう。
…私はいいから、二人のフォローしてあげて?
仲悪くなっちゃったみたいだから。」
そう言うと、お前は優しすぎるなって言われた。
机にぽんっとコーヒーを置いて仕事に戻っていく中島くんが同い年なのにすごく大人に見えた。
優しすぎるって言われることが多いけど、それは間違い。
全然優しくなんてない。
優しくなんてないんだよ、私。
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作者名:yun | 作成日時:2017年5月3日 9時