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「うう、気持ち悪い。
…あったまいたい〜」
二日酔いで目が覚めた。
久しぶりの二日酔い、歳とったなぁなんて思った。
そして気づく、後ろに感じる温もり。
「…え。」
ベッドで寝ていたはずの北山くんが私の後ろで寝ていた。
…なんで?
落ちた?
…そんなわけないか。
とりあえず、起こさないようにして立ち上がった。
全然起きる気配のない彼。
私はキッチンへと向かって朝ごはんを作る。
「うー、気持ち悪い…。
臭いでやばい。」
吐き気と戦って作っていたら、後ろに気配を感じた。
「…うわっ!」
振り向くとあごを私の肩に乗せて目をつぶってる北山くん。
…寝てる?
「…起きてる?」
そう言ったら、
北山「…ん。
起きてる。」
って。
かなり寝起きが悪いんだなって思った。
「…ご飯食べる?」
てか、私優しすぎない?
こんな人に、ご飯なんてあげなくてもいいはずなのに。
北「んー、食べる。
1人だと食べないしね。」
大きなあくびをしながらリビングへ向かって言った。
ご飯と、味噌汁とおかずとサラダ。
「はい、お箸。」
北「ん。
さんきゅー。
あ、なんか新婚みたいじゃね?(笑)」
お箸を渡したら爆弾発言してくるし。
「…何いってんの。」
新婚みたいじゃね?って、馬鹿じゃないの!?
一回関係持っちゃった、ただの同期じゃない!
北「おー!
味噌汁うまっ!
久しぶりに食ったかも。」
腹が立ってるはずなのに、北山くんの笑顔を見ると顔がにやけそうになる。
強引で、チャラくて、男らしいと思えば、
可愛くて子供っぽいところもあって。
…本当にわかんない。
北「あ、結城〜。
この家の鍵ちょうだいよ。」
「…は!
なんで???」
北「何でって、いいじゃん。」
「…もう昨日みたいなことしたくない。」
北「あらそう?
でも、体は正直だったじゃん。
久しぶりに燃えたわけ?(笑)」
「…燃えてないよ。
無理やりしたんじゃん。
普通だったらのんきに朝ごはんなんて食べれないんだからね!?」
そしたら、
北「じゃあすぐに帰れっていえば良かったじゃん。
今も、ご飯食べる?って聞いてきたの結城だし。
はい、矛盾〜。」
…くそ。
正論だ。
北「てかいいわけ?
俺いろんな人に話しちゃうかもよ?
結城と寝ましたって。」
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時