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「…他のことはいうこと聞くから、それだけは本当にやめてほしい。」
北「なんで?」
なんでって、普通に考えておかしいじゃん!
「…じゃあここあげるよ。
私実家戻るから。」
そう言ったら、
北「だめ。」
だって。
「…無理だよ、本当に。
もう、なんで私なの…。」
色んな感情が湧き出してきて、我慢の限界だった。
北山くんの前で、泣きたくないのにポロポロと涙が溢れてきた。
「…私そんな軽い女じゃないの。
やりたいならほか当たってよ。
自分の体、大切にしたいの。
…もう関わらないで。」
目を見てなんて言えないからずっと下を向いてて、早くいなくなれってずっと思ってた。
北「…」
「…ここに住んでいいから。
家賃も私払う。
だから、私の気持ちもてあそばないで。」
北「…別に弄んでなんてねーし。
お前がいないならここにいる理由ない。」
腕引っ張られたと思ったら、すっぽり北山くんの胸の中へ。
必死に抵抗する。
「やめて!
はなして!
早く帰って!!!」
離れようとしても全然びくともしなくて、強い力で抱きしめられていた。
北「一緒に住むっていうまで離さない。」
「…だから、やだって。
意味わかんないよ。」
北「…無理。
でも、昨日のことは…ごめん。」
いつものふざけた感じじゃなくて、少し低めの声で、ごめんって誤ってきた。
…今更遅いよ。
何も言えなくなって、ただ泣いてるだけの私。
抵抗する力もなくなってただ抱きしめられてるだけになった。
北「正直な事言っていい?」
いいよって言ってないのに、勝手に話そうとしてる。
北「俺さ、
…やっぱいいわ。」
意味わかんないのに、ムカつくのに…。
ずっと離さない北山くんの腕の中が心地よくて、そんなこと思ってる自分にさえ腹が立ってきた。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時