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一ヶ月がたっても私たちの関係は変わらない。
同居人兼、体だけの関係。
もう、何ヶ月こんなことしてるんだっけ?
もし、好きって言ったら振られると思う。
振られることに、恐怖を感じる28歳。
歳も関係してるのかな?
六年前…。
あの時は仕事し始めたばっかだったもんね。
いつまでこの関係続けるべきなの?
好きって伝えることすら辛いよ。
もう、ほかの人のこと好きになりたい。
そんなこと思っても、ひろくんの事がもっと好きになるばかりだった。
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そんなある日、事件が起こった。
玉「…Aが、
Aがとうとうみつに抜かされたし…。」
営業成績で、次課長候補の先輩の次に私だった所に、ひろくんの名前。
ひろくんが転勤してきてもうすぐ1年になる。
関係を持ってから約半年、とうとう成績の順位を抜かされてしまった。
「…。」
河「Aさん…。
Aさんの成績が落ちたわけじゃないですし、むしろ上がってますよ?
そんなに落ち込まないでください。」
必死励ましてくれる河合ちゃん。
でもその言葉すら耳に入ってこない。
順位なんてどうでもいいって思ってた。
でも、ひろくんが来て抜かされたくないって思った時期もあった。
それで、ひろくんに恋して、仕事どころじゃない日もあって…。
完全に自分の責任。
玉「A。
お前に言ったら怒ると思うけど、若手の女でここまで来たやついないじゃん。
むしろみつなんて、あっちでほぼトップだったんだから仕方ないって。」
「…女とか男とか関係ないもん。
これは、私の責任だよ。
最近、仕事が一番じゃなかったの。
だから、納得いかない成績になっちゃったんだよ…。」
玉「お前はさ、なんで仕事が一番ってことにこだわる訳?
昔から思ってたけどさ。
そこまでこだわる必要ってなんなの?」
おっとりしてる玉森くんだけど、結構声が張ってるし怒ってるのかもしれない。
一番にこだわってるんじゃないよ。
他のことと、…恋愛と仕事の両立ができないことが嫌なの!
「玉森くんにはわかんないと思うよ!
なのに余計なこと言わないで!」
そう言って私は、オフィスを飛び出してしまっていた。
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作者名:yun | 作成日時:2017年4月11日 0時