milky way 4

156. ページ6

.



ためらうひろ。

そんなひろに自分からキスすると、それを受け入れてくれた。


服を脱ぐと、色っぽいひろ。

今はとりあえず早く…ひろを感じたい。




行為が進むたび、涙が溢れてきて、それを見ては目とか、ほっぺにキスしてくれる。

優しくて、かっこよくて、男らしいのが好き。



久しぶりに会えて、ちゃんと言わないとって思った。


好きの2文字だけど、言葉にしないとってそう思った。



だから、




｢…す、き。｣



言葉を出せる余裕なんてないくらいだったけど、ちゃんと伝えた。


すると、




北｢…それ、反則だわ。｣




目の前が真っ白になった。







.




ハッと目を覚ますと、ベッドのふちに座りながらスマホを構うひろがいた。


｢…ひろっ！｣


後から抱きしめると、




北｢お前、意識飛ばすなよ(笑)｣



スマホを端においてベッドの中へと入ってきた。



北｢どうよ、ガチで意識飛ばした時の感想は。｣



｢…やめてよそういうこと言うの。｣




久しぶりに会えたのに、なんなの！？

そんなことを思っていると、




北｢…俺は、気持ちよすぎてやばかった。｣


また私の胸に顔を埋めた。







終わったあともずっと抱き合って、キスして…。

よかった、ひろは私を捨ててなかった。



心の中でそんなことばかり思ってしまう。



でも…




｢電話、ずっとなってる…｣



なり続けるスマホを全く見ようとしないひろにいった。

…桜川さんなんでしょ？





北｢あいつ俺の行動すべてを把握してたいんだって。

もう病気だよ。｣


｢戻ってきてくれないの？


また、あの人のところに行っちゃう？｣




せっかく会えたのに、私がひろの彼女なのに。

って思っててもなんにも変わらないんだよね。

そんなことくらい、分かってるけど、どうしようもできないじゃんっ。




.

157→←155.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す