milky way 4

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自分がなんで怒られてるのかわからない私はとうとう涙が流れてしまった。

…あれ？

こんな感じだった？私とひろの再会は、こんな感じになるの？



すると、



北｢そういう時はさ、怒れよ。

過去の話はしないでとか、なんでそんな事言うの？って言えばいいじゃん。


…悪かったよ、本当に。

無意識だったの！

でも、俺にまた遠慮するAが嫌だった。

また離れてく気がして。｣


ふんわりと抱きしめてくれるひろに私はしがみつくように抱きつく。


だって、だって！！！



北｢…彼女のわがままは別じゃん？

めんどくせぇとか思わないから。

俺はお前になら束縛とかされてもいいよ。｣



｢…ひろはわがままな女嫌いじゃんっ。｣


北｢だから、彼女は別だって。



ほら行くぞ？｣



手を引いてレンタカーにのる。

無言でナビをセットして出発。



大人なひろ。

子どもの私。


成人して何年も経つのに、謝り方がわからない。



北｢行ったことないんだよね、本当は。｣



私が全く喋らないからひろが話し出してくれた。



北｢恋人じゃねぇのになんで行く必要あるのって思ってたから行ってない。

だから初めて、彼女と行くんだよね。


せっかく何ヶ月ぶりに会ってさ、喧嘩とかやめよ？

な？｣



｢…うん。

ごめんね。｣


北｢俺こそごめん。

ちょっと無神経だった。｣


左手で私の右手を握ってくれる。



北｢ここに来た時言ったじゃん、わがままのAって新鮮だけど本当にうれしいわけよ。

可愛くて仕方ねぇしさ。｣





私は恥ずかしくて窓の方を見ることしか出来なかった。





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