187. ページ37
.
ホテルに戻ると、
北「…電話してみっか、藤ヶ谷に。」
って。
でも、携帯を出してからなかなか通話ボタンを押さないひろ。
北「…やっぱりお前がかけて!」
なんて言って無理やり携帯を私の耳に当ててきた。
戸惑ってる私だったけど、3コールくらいで、
藤「もしもし。」
藤ヶ谷さんの声が聞こえた。
「…あ!Aです!
遅くにすみません。」
藤「あれ、Aちゃん?
珍しい人からの電話だと思ったけどなぁ。」
くすくす笑ってる藤ヶ谷さん反応から、上手くいってることがすぐわかった。
藤「もう安心して帰ってきてもいいよ。
大丈夫だから。」
「…本当にありがとうございます。
藤ヶ谷さんに頼りっぱなしで…」
藤「いや、こちらこそありがとうって感じだよ。
結果的に全部いい方へ向かってるじゃん?
誰一人不幸になってないし、むしろ俺もあんな気持ちでいた時よりすっきりしてる。
俺と美音は、似たもの同士だから。
愛に飢えて、誰かの愛情に縋りたくて、
結果、あいつは今俺を頼りにしてくれてる。
だから良かったんだよ、これで。」
「藤ヶ谷さん、だいぶ前に言いましたよね、ちゃんと誰かを愛したかったって。
しっかり一人の人愛すこと出来てたじゃないですか。
大切にしてる。
やっぱり藤ヶ谷さんはホストなんて向いてなかったです。」
藤「あはは。
…そうだね、愛せてたね。
少し歪んでたけど(笑)
でもさ、ホストしてなかったら美音にも会えなかった。
だからこの仕事してて良かったよ。
…そっちは大丈夫なの?(笑)」
そう言われてひろの方を向いたら、少し斜め下を向いてだけど、
北「代わって。」
そういい手を差し出してきた。
北「…今回のことは本当に感謝してる。
あと、迷惑かけてごめん。
昔も今も。」
ひろの言葉に藤ヶ谷さんがどう返したからわからない。
だけどさ、この2人にあった壁みたいなものが消えた気がした。
だけど、
北「帰ったら、飯でも行こうぜ。」
ひろのお誘いに、
藤「絶対いやでーす。」
っていう藤ヶ谷さんの声だけ聞こえた。
.
956人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuu.(プロフ) - clubwonderさん» いつもいつもコメントありがとうございます!完結しました!寂しいと言って貰えて嬉しいです(;_;)!続編、もし浮かんできたらアップしますね(*゚▽゚)ノいつもコメント励みになってました!本当にありがとうございました!⊂*`∀´⊃ (2018年11月30日 23時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
yuu.(プロフ) - くまのこさん» コメントありがとうございます!完結しました…!長かったです(笑) 続編何も考えていなかったのですが……時間があれば考えてみますね(*゚▽゚)ノ読んで下さりありがとうございました! (2018年11月30日 23時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
clubwonder(プロフ) - 完結おめでとうございます!すごく好きな作品だったので完結してしまうのも寂しいです!是非続編お願いしたいです!結婚後子供ができるとか…待ってます!笑 (2018年11月30日 21時) (レス) id: 697db724dd (このIDを非表示/違反報告)
くまのこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!ずっと楽しく読ませて頂いておりました(^^)これからも応援しています!番外編とか期待しちゃったりしてます……! (2018年11月30日 17時) (レス) id: 9fffa79d91 (このIDを非表示/違反報告)
yuu.(プロフ) - clubwonderさん» いつもありがとうございます☆そろそろ北山くん出てきます!!待っててください(*゚▽゚)ノ (2018年11月15日 2時) (レス) id: 18bce2a083 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yun | 作成日時:2018年8月19日 1時